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こぼれ梅 [手のひらを太陽に]

白土三平の「カムイ外伝」の第1話に
「雀落とし」というのがありました。

酒に浸しておいた麦を思い切りばらまきます。
それを食べたスズメが酔って落ちます。
それをごっそりかき集めるという猟です。

落語の「さぎ」でしたか?!
よく似たお噺(はなし)「こぼれ梅」というのが出てきます。
亡き桂枝雀の高座が印象的でした。
伊丹や宝塚あたりを歩けば
みりんの絞り粕で作ったお菓子?「こぼれ梅」というのに出くわします。


(伊丹名物こぼれ梅 1袋150g 250円)

こぼれ梅をまくと
それを食べたスズメが酔って千鳥足?!になります。
そこへ南京豆(からのついたもの)を投げると
それを枕にしてスズメは寝てしまいます。
労少なくして収獲が多いという訳です。

真偽のほどは分からない猟ですね。
が!
長期入院中
スズメを捕って遊んだという人には会ったことがありますが。
自分の睡眠薬をごはん粒につけて
窓際に置いてスズメを待っていたそうです。

毛沢東のアイデアで
中国中がスズメ捕りに狂奔したのはいつの頃でしたか。
スズメが莫大な量の穀物を食い荒らすので
完全に駆除すれば
生産量がなんの努力もしないで2割も3割もアップするという考え?!

全体主義ですからね!
農民は農地を耕すのは後回しにして
他の仕事の人も半ば職場を放棄して
スズメの収獲量で表彰されるのを競いました。

結果!
スズメがいなくなって害虫が大喜び!大発生!
その上!ロクに耕作もしていないから
大凶作!大飢饉!
スズメは益鳥!だったのです。

しかも!他の生産もまるでだめ!
たぶん!その頃は莫大な借金をソ連からしていたのでしょうけど
その利子さえ返せなくなったといううわさが流れました。
借金返済は穀物でしていたのかもしれません。

スズメは可愛いですね。
カラスのように獰猛でもなく
ヒヨドリやムクドリのように騒々しくもなく
ドバトのように変になれなれしく擦り寄ることもないのに
それでいて
人間の近くに住むのが好きなようです。

(敬称略)


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