真夜中のチリコンカーン [半煮え!生煮え!]
酒場の隅で
魯迅(ろじん)の小説「孔乙己(こんいーちー)」に出てくる
「ういきょう豆」の話をしていました。
「それ!おいしいよね!うん!おいしい!」
なんでもかんでも割り込んでくるので
いつも!ひんしゅくを買っている初老の男性が
いつのまにかにじり寄ってきていて
早口にまくしたてます。
「コロンボがいつも食べてるよね!刑事コロンボのコロンボ!」
コロンボ~!?
そりゃぁ!「チリコンカーン」だろ!?
私は口には出さず!心の中で叫びました。
相手にしたら長くなりますから!はは。
このおじさん!
「孔乙己(こんいーちー)」と「チリコンカーン」と
音が似ているのか!
豆料理でもあるし!
間違えてます。
夜中に
冷蔵庫をあらためていたら
芽の出そうなにんにくや
やせたたまねぎを見つけました。
もったいないので炒めてみましょう。
(以下!使用品は商品名か標準名か不明!容器に書かれていたまま)
にんにくとたまねぎをスライスして
ハーブ塩を振り
オリーブ油で炒めます。
牛ひき肉を加えます。
胡椒を振りました。
この時点でなにを作るというビジョンはありません。
夜中に!酔眼もうろう!思考力はありませぬ。
キムチの素を少し入れようとしたら
ああああ!
どば~っと思い切りよく落ちてしまいました。
取り返しがつきませぬ!
そうだ!
チリコンカーンならできるかも?!
レシピに厳密な規定はなかったはず。
日本酒をどぼどぼ。
ほんだしとコンソメの顆粒。
チリソース!ホットソース!タバスコ!一味唐辛子!
豆板醤(とうばんじゃん)!コチュジャン!新潟のかんずり!
自家製の島唐辛子のエキス!ハバネロのエキス!
和芥子!粉山椒!100円ショップにあった液体の唐辛子!
ひぇ~!から~い!
すり胡麻と味噌と醤油とバルサミコ酢を入れて
辛味のカドを取りましょう?!
バジルとオレガノのびんも振って
パセリと生姜を微塵に切って混ぜました。
2、3年前から流し台の下に転がっていたイタリア産の缶詰の
水茹でのレッドキドニービーンズと
湯むきしたトマトを入れて煮ました。
仕上げにカレー粉を振りました。
こんなことで
チリコンカーンと呼べますかねぇ!?
チリコンカーンかどうかさておき
ごはんにかけたらおいしかったです~!
深夜!なんばしょっとね!
「豚」になっていきます。
おいらのカラダとアタマが。はぁ~。
(敬称略)
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