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五山の送り火 鳥居形左大文字火床行 [平安京有情]

道元の「典座教訓(てんぞきょうくん)」では
典座(てんぞ=食事係)は
6知事(僧堂の重要な6役職)のひとつとされています。

典座は
喜心!老心!大心!の
三心を持たねばならないと結んでいます。

喜心は文字通り!この役職を与えられた喜び。

老心は「子を思う親の心」だそうです。

大心は大きな心には違いないでしょうけど
道元はさらに
「大の字を書くべし」
「大の字を知るべし」
「大の字を学ぶべし」と諭しています。

関係はないでしょうけど
五山の送り火を見ると
ふと!道元の「大の字」を思い出すノーテンキな私です。



京の五山の送り火の左大文字の火床をめざして
金閣寺のまわりをぐるぐる!
そこに見えているのですが。
blog左大文字.jpg

しかし!登り口が分かりません。
なに教か知りませんが教会の敷地がひかえています。
その中を通してもらえば行けるのじゃないでしょうか。
左大文字の火床調査は宿題です。


鳥居形も嵯峨野や嵐山のあちこちから見えます。
blog鳥居形 2.jpg
(Google Earthの写真より)

火床もすぐ下の道路から見えるのですが。
blog鳥居形 1.jpg

この山の所有者が
頑として入山を許してくれません。
鳥居形の火床調査も宿題になりました。



真夏にとぼとぼと歩いて歩いて
汗臭くなりながら!嫌われながら!
五山6か所を回りました。

どこも!あまりにも俗っぽく!
俗が迫っていて!
もう!
魂の神秘も敬虔(けいけん)な祈りも先祖の崇敬も
希薄になっているような気がしました。

「クリスマスはケーキを食べる日」としか
答えない人が増えている昨今
信仰だ由緒だと考えることさえ
暑苦しい火床めぐりでした。

五山の送り火というのは
五山しか!今!ないということのようです。
長い間にいろいろな送り火があったようです。
江戸時代にはまだ十山くらい残っていたのじゃないでしょうか。
どんどん!どうして減っていったのでしょうね!

観光用として
野球場のバックネットのような鉄骨を建てて
LEDランプとレーザー光線で描く
五山の送り火となる日が
もうそこにきているのでしょう?!

そうすれば
暑いとき!作業は一発!スイッチオン!
ラクでいいですよね。

人間って、、、!
流れる方に流れていきますか!いきますよね。
もう!五山の送り火は見ません。
涙でにじむだけですから。はは。

(敬称略)
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