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かちんうどん 粘ります?! [郷に入ればガタロー]

大阪のうどんのメニューに
「かちんうどん」というものがあります。
うどんに餅がのっています。

「かちん」は
御所ことばですよね。
つまり宮中の女官のことば
いいかえれば女房詞(ことば)でしょうか。

皇室関係の書物をめくれば散見されます。

かちん・おかちん=餅
おやきかちん=焼き餅
あぶらのかちん=揚げ餅
あかのかちん=小豆餅
ひしがちん=菱餅

広辞苑に
かちいい(交飯 搗飯)ということばが載っていました。
餅のこと。
「つきまぜた飯」ということらしい。

「かちいい」が「かちん」になったのでしょうか。

でも!
現代の京都人は
餅を「あも」といっていませんか?!

「あも」の「も」は「餅」の「も」でいいのですか。
だとしたら「あも」の「あ」はなんですか。
「お餅」を縮めるのなら「おも」ですがね。

京都といえば丸餅!
望月(もちづき)のようだから
「もちかちいい」→「もちいい」→「もち」?!

辻嘉一著/滋味風味に
餅は「持ち運べる飯」だから
「持ち飯(もちいい)」というとあります。
学問的にはどうだか知りませんが
この説の方が気持ちいいですね。

あれ?!
「あも」というはずの京都で!?
北野天満宮の門前の老舗の「たわらや」のメニューでは
「ちから・もち」となっています。
blogたわらや.jpg
「ちから」すなわち「もち」という意味でしょうか。

餅は力が出るんでしょう。
出産とか
満1歳の誕生日とかのお祝いに使いますから。
その餅を「力餅」というのじゃないでしょうか。

京都発祥の
「力餅食堂」という食堂チェーンがあります。
初めは往来にあふれている兵隊に
餅を売っていたのでしょう。
日清・日露の戦争のころ。

古いはなしですね!
日露戦争は明治37年(1904年)ですよ。
勇ましい時代です。
「力餅」を食べて勝ち抜こう!でしょうか。

ん?!
「力餅食堂」の創業者は
「池口力造」という人だそうです。
案外!
自分の名前を屋号につけただけだったりして。
たった今!そんな気がしてきました。

東洋水産が
「白い力もちうどん」というカップ麺を売っています。
blog力餅うどん.jpg
ちなみに「白い」のだけで
他の色の「力もちうどん」はないのかな。

じっと見ていたら
「力もち」の漢字の「力」が
カタカナの「カ」に見えてきました。

「力餅」から「カチン」になることは
、、、ないでしょうね。

餅はカチカチのカチン!
でも!頭の中は粘ってきました!

(敬称略)
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