初子は親に似ない

「初子は親に似ない」（最初の子は父親に似ていない）
なんてことわざが
ほんのこの前まであったそうですよ。

「成女でなければ結婚はできない」ということと
関連するのでしょうか。

ふと！徳川家康の後家好みを連想するのですが。
それは好みというより
子孫繁栄のため確実な成女
つまり経産婦を求めた結果でしょう。

家康はさておき
少女を
成女！すなわち成熟した女性かどうか
だれが判断するのでしょうか。
神さまでしょうね！？

またヴァージンの女性器は神秘的で恐ろしい！
呪いがかけられている！？

ヴァギナ　女性器の文化史／
Ｃ・ブラックリッジ著／藤田真利子訳によると
歯や牙のある女性器の民話や神話は
世界中に氾濫しているそうですよ。
もちろん！日本にも！

その呪文を解き！牙を抜くのは
これまた！神さまでしょうね？！

神の手によって
成女式をすませてから
結婚していたと考えられます。

しかし！神なんて実像としてはいないでしょう。
だれかが代行？しなければなりません。

その純粋な信仰や
敬虔（けいけん）にトランス状態になっていたのを忘れて
一部はただの権利や欲望として
残っていたのじゃないでしょうか。

藤林貞雄著／性風土記から拾い読みします。

婚礼の夜に花嫁と寝る人。
仲人。（福島県岩瀬郡）
花婿の父。（宮城県）
このふたつのケースが日本には多いようです。
変わったところでは
花婿の友だち3人。（兵庫県淡路島）

性風土記には載ってないんですが
その昔は当然！支配者や神官もあったことでしょう。

四国の曾祖母から聞いたという某お大尽のはなしでは
花嫁はまず
村の若者全員と神聖な？同衾（どうきん）をしてから
花婿に渡されていたとか。

ひぇ～っ！それって犯罪でしょう！？
輪姦とどこが違うのですか！
全部の花嫁がそうなら！お互いさまかも。
ま！村の連帯感は強くなるでしょうね。
なにかあっても！とても他人とは思えない！

これらは上記の特定地区だけではなく
その昔はどこに行っても
似たような風習があったようですね。

もっとも花嫁に添い寝は男性とは限りません。
女性の地方もあったようです。
おきつけばあさま。（茨城県）
つれおんな。（鹿児島県奄美大島）
つれにんず。（沖縄県）
かいどめ。（岐阜県）
単純にエッチするばかりではなく
なにかやはり呪術的なことがあったのでしょう。

幼女から少女に変わるとき
初潮前後で成女式！？
早い話ロストヴァージンする地方もあります。

その相手は。
親が依頼する知り合いの男。（福島県相馬郡）
年1回8月15日に村の宿老。（大分県日田郡）
特定の日に女性の腰の手拭いを最初に抜いた男。(徳島県)
くじ引きして当たった村の若い男。（和歌山県）

和歌山県では他に
「種臼（たねうす）きってくだんせ」と
少女の方から少年に依頼する慣習を
南方熊楠（みなかたくまぐす）が
書き残しているそうですので
興味のある御仁はそちらをどうぞ！

これらもやはり全国的なこと。

これはいい慣習だったのかも？！
遺伝子的にだれが父親ということより
こどもは社会の宝！
みんなのこどもです。みんなで育てたらいいのです？！

性風土記が発行されたのは1967年（昭和42年）です。
その時点で古いはなしだったのですから
今や「初子は親に似ない」は遠くなりにけり？！

いや！温故知新！？
余談ですが
私は戸籍は簡便に
「母親とこどもの関係だけ記述したらいい！」
「父親欄なんて不要」だと思っているんです！

しかし！
阿部定は
ヴァージンを奪われて社会から傷物と評価され
自暴自棄になって転落して行きました。
韓国兵士は
ヴァージンでなければ国家に忠誠を尽くせないと
強制的にドロップアウトされます。

捨てなければ一人前じゃない？！

捨てたら社会からはずされる！？

私にはなにがなんやら！
この一見矛盾と思えるふたつを
どうシンクロさせたらいいのでしょうか！？

今夜も3本1000円のワインの酔いにまかせて
変なこと！書いてしまいました。
夜の底は秋の霧雨。頭ん中！蝶が舞う春の日。

（敬称略）

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