不倫は女の精神安定剤

「ふたりの間に隠しごとがない」という
若い夫婦がいました。

「お互いになんでもしゃべっておこう」ということで
彼女は長年！上司のハゲ課長と
昼夜！
セックス三昧だったことを打ち明けたそうです。

「そんなこと！今聞いて！今忘れた！」
「いろんな過去があったから！」
「こうしてめぐり会えた」なんて
彼は歯牙にもかけなかったそうです。

そして10年
突然！離婚です。

ささいな口げんかのとき
夫はいいました。
「この！ハゲのケツなめ女！」

夫は忘れてはいなかったのです！

それで大げんか！
そして離婚です！ははは。バカですねぇ。

全部！しゃべれといわれても
全部！しゃべってはいけません！
男は忘れやしません！絶対に！執念深い動物です。
いつかこうなることは火を見るより明らかです。

男には征服欲があります。
それで！しばしば
女房殿を「釣った魚」なんて表現します。
釣った魚のほくろの位置のひとつひとつを把握し
生い立ちなんかの過去もそして未来も
みんな掌中にあると確信の喜びがあるのです。

秘密を全部ただでさらして！どうします？！
ハゲ課長との過去は隠しておかなければなりません。
隠しておけばメリットは大きい！

夫が横柄に威張っているときなど
「バカめ！ハゲのテクがなつかしいよ！」と
心の中で嘲笑すれば
一服の清涼剤になるというものです。

え！？
生真面目に生きてきて
そんな清涼剤のネタがない人はどうするかって？！

たった今！
ハゲを探して（別にハゲでなくてもいいのですがね）
セックスをするのです。

世間でいう浮気です。
不倫です。

不倫こそ！夫婦円満の近道です。たぶん！

それでも別れるときには
離婚が書類上きちんと成立したときに
捨てゼリフを一発！かましましょう！

「課長のハゲもお前の親友のタナカもコンビニの店長も」
「みんな大昔から今日までずっと！」
「私のペット！人間バイブレータ！バター犬！」
「みんなモノは立派で！テクニック抜群！」
と！堂々とバラしてウサを晴らしましょう。

「このマザコン野郎！ウラなりの！唐辛子ちXX！」

元ダンナは落ち込んで2、3日寝込むことでしょう。
落ち込まずに狂乱して暴れてきたら！ケーサツに逃げ込みましょう。

そういえばちょっと旧聞に属しますが
タレントの飯島直子が
20代の終わりに書いた？本
「ずっとこのまま愛せたら」にありましたね。

「セックスは女にとって精神安定剤」
「精神安定剤はヨソで買ってもいい」

ヨソにセックスだけする男を作っておくのが
家庭円満の秘訣！？

ただし！
精神安定剤にするセックスは
愛があってはいけないそうです。
愛はダンナにだけ。

恋愛感情のないセックスだから
浮気じゃないそうですよ。
ないんです！

直子自身じゃなく
そんな友人がいるというはなしです。
あは！自分がそうだとしても
一人称では書きにくいですよね。

（敬称略）

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