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羅城門の鬼になりたい [平安京有情]

昔!読んだか!読まされたかの
芥川龍之介の「羅生門」という短編は
私には気持ちの悪い印象しかなく
2 度と手に取る気もありませんでした。

黒澤明監督の「羅生門」は
どうみても芥川龍之介の「藪の中」の映画化のようなのに
どうしてその題名なんですか。

それやこれやで「羅生門」は記憶していましたが
今!平安京のその跡には
「羅城門遺跡」の碑がありました。

blog02.jpg

「羅生門」というより
「羅城門」という方が好きですね。
私の好き嫌いの問題ではないでしょうけど
「城の門」じゃないでしょうか。

城壁は南京です。
いつも同じことをいってすみません。あは。
中国には無数にあるのでしょうけど
なぜか!
私は「南京」の印象だけが強いのです。

城壁から南京の街を見下ろしたとき
他ではなかった不思議な感動を覚えたことがあります。
あらためて
城とは街や国を取り囲む壁なんだと!

その点
平安京の羅城門は
正面のシンボルタワー!ランドマークの
役目しかありません?!
難攻不落の城壁を作る気もないでしょうし。

羅城門は説明板によると
正面 32m 奥行き8m 高さ 21m とか。

こんな奥行きのない
大き目の塀みたいな建造物!
強風でも大丈夫なんでしょうか。
すぐひっくり返るか
大きな凧(たこ)に変身しませんか。

そうそう
澤田ふじ子著/羅城門は
羅城門を破壊するという小説でした!?

建設に従事する飛騨の番匠(たくみ)たちが
わが子のように可愛い製品の羅城門を
やがて風に飛ぶように細工をするストーリィでした。

飛騨の番匠の呪いかどうか!
歴史の中で羅城門は朽ち果て
鬼のすみかの時代もありました。

結構早い時期にそこから都の西半分
つまり右京の多くは
狐狸も恐れる
魑魅魍魎(ちみもうりょう)が闊歩(かっぽ)する
荒地になったようですね。

そのころに崩れてしまったのか
西寺の跡がありました。
相当大きな寺院だったようです。

blog03.jpg

羅城門をはさんで
東寺と西寺が対峙していたのですね。

西寺跡あたりから東を見れば
住宅街のすき間に
今も生き残っている東寺の塔が見えます。

blog01.jpg

狐狸に会いたいですね。
魑魅魍魎はいずこ。

夢をはなしていいのなら!私はこの国の鬼になりたい。
(もう!なっています!?顔だけは)

(敬称略)
タグ:芥川龍之介
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