SSブログ

茸好き(3) 典座教訓の麺 [こな(粉)もん]

若き日の道元(どうげん)禅師と
育王山の老典座(ろうてんぞ)の有名な逸話。
典座(てんぞ)とは僧堂の食事係でしょうか。

昔!聞いたストーリィは。

1223 年!宋に着いた道元が船中にいると
老僧が
椎茸(しいたけ)を求めてやってきました。
日本の椎茸は高級品!
当時!重要な輸出品だったのでしょう。

問えば
35 里の道をきて
すぐ夜を歩いて引き返すといいます。

あなたほどの長い修業を積んだ人が食事係とは?!
他の人に任せればいいでしょう!といえば
「弁道とは」
「文字とは」
「なんたるものか知らんようじゃ」と
一笑にふされました。

秋の夜長!あらためて
そのことを書いている典座教訓をながめると
どこにも椎茸の文字がありません。

「問和客討買倭椹」とありました。

ちなみに
典座教訓は漢字だらけ!漢字しかありません。

「倭椹」が日本産椎茸ということですか!?

「椹」とは日本語読みで「じん」でしょうか。
枯れ木に生ずる菌の意味らしい。
松茸なんかは枯れ木にはつきません。

「要做麺汁未有椹在」

「麺汁」を作りたいんですね。
明日が(五月の)五日だといいます。
老僧は早く帰って!
端午の節句に修行僧たちに
ご馳走を食べさせたいのですね。

私も麺汁をいただきたい。

安価で立派な中国産どんこでだしを作り
中華麺を入れてみます。

僧堂ではねぎは使えません?!
生姜(しょうが)はどうなんでしょう。

blog椎茸うどん.jpg

皮肉なことに
今は!中国産の椎茸だらけ!
育王山の老典座も
苦労しなくてすみますね。

(敬称略)
タグ:典座教訓
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。