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和泉葛城山頂のコーヒー [絵に描いたどじょう地獄]

(和泉葛城山幻視行 その2)


キュルノンスキーの
美食の歓び/大木吉甫訳(1923 年発行)によると
バルザック(1799 生~1850 没)は
小説を書き始めたら閉じこもって
なん週間もコーヒーだけ!
1 日に 100 杯も飲んだそうです。

コーヒーはそんな昔に
フランスなんかのヨーロッパ社会に
かなり深く浸透していたようですね。

だから!
ブリア・サヴァラン(1755 年生~1825 年没)はいいます!

コーヒーは強い飲みものである。
こどもたちには厳禁。(美味礼讃/関根秀雄・戸部松実訳)

飲ませると 20 歳でひからびた年寄りと化すそうな。

しかし!飲むなといわれれば
余計に飲むのは古今東西変わりませんねぇ!

ブリア・サヴァランは
総理大臣も巻き込んで
コーヒーのいれ方の研究もしていました。

結論!デュベロワ式がいいといっています。

なんですか!?
デュベロワ式とは。

コーヒー豆の上から熱湯をかける方式のようですが。
ひょっとして
貴族でもない!由緒正しい貧乏人の現在のわが家と
あんまり変わらない方法かも。

あ!その前に
コーヒー豆はトルコ式で割るのが最良だそうです。

トルコ式とは
木製の杵みたいなものでつくそうです。
その時代!専用の乳鉢状の器のいいものは
骨董趣味もあおって高値で取り引きされていたとか。

コーヒーミルでは味が悪いそうですよ。

初冬の和泉葛城山の頂上で
コーヒーをいれてみましょうか。

コーヒー豆をハンカチで包んで
拾った石でたたいてトルコ式に近づきましょう。

みんなが汗水たらして
日本のGDPアップに貢献しているというのに
なんと!非生産でくだらぬことを!

割れた豆を水で煮沸。

blog05.jpg

豆が入らないように上をそっとすくって。

お~っ!いいですよ!
人生の回り道の味。
ずっと回り道のままですから
落ちこぼれというのかも。

(敬称略)
コメント(4) 
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コメント 4

nao0880

コーヒーはなじみの少ない飲み物です。
紅茶の方が多かったです。学生時代に紅茶専門店2か所でアルバイトをしていました。
ヌワラエリア、ウバ、アールグレイ、ラプサンスーチンなんてのもありました。香料としてグローブなどを入れて飲んでいたこともあります。

人生の回り道ですか。人生自体が回り道のような気もします。
でも、初めから回り道を歩む人はいません。回り道であったことを後で気づくだけかもしれません。リセットボタンがあればよいのに。

by nao0880 (2010-12-08 08:25) 

ほっ

人がみな
われよりえらく見ゆる日よ
コーヒー沸かして
ひとりしたしむ

石川啄木ぱくり
by ほっ (2010-12-08 10:47) 

nao0880

相対的なお話は横に置いておいて、趣味や嗜好にとっぷりと浸かることですか。

ほっさんの記事を読みながら、露天風呂にひとりつかって何も考えていない怠惰な時間を空想していました。
別府・無錫の出張がなくなって、来週は栃木です。
ではまた。
by nao0880 (2010-12-08 12:46) 

ほっ

ご活躍お祈りいたします。
お気をつけて。
by ほっ (2010-12-08 14:22) 

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