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うさぎと!風車小屋と! [手のひらを太陽に]

「仕事!忙しい?!」
出合い頭に聞く人がいます。

「儲けてるようやね!」
いきなり決めつける人がいます。

「友だちが多いから忙しいみたいね!」
唐突にはなしかける人がいます。

神経が逆立つ!

仕事!お金!親友!
私にはそんな単語!ぜんぜ~ん!縁がない!
全く!さっぱり!ありません。

いちいち几帳面に否定していたけど
ええい!面倒だ!最近!

「忙しいんです!」
「壁土をロバに載せて町まで行かねばならんのじゃ!」と
人を食ったようないい方で逃げて
余計に嫌われています。はぁ!



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老爺(ろうや)は
丘の上の風車で
粉挽きを生業(なりわい)としていました。

しかし!
近くに製粉工場ができたので仕事が全くなくなりました。

おじいさんは悲しくて恥ずかしくて
そのことを村人に隠して
毎日!忙しそうにしています。

風車小屋の内壁を崩しては袋に入れて
やせたロバの背に載せては
注文主に届けるかのように
毎日せっせと町まで行って
そして帰ります。

こんな筋だったと思うのですが。

出典は忘れました。

どんな寓話でしたか!?
なんという童話でしたか?!

思い出さなくてもわが人生に支障はないのですが。

ともかく!これが!今の私です!

せっせと!毎朝!早くから家を出て
忙しそうに
突っ走っています!あてもなく。



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ハイキングでは私の右腕!?
夜の町では敵(かたき)?!のような
貧乳の発情女が!いや元い!スレンダー淑女が
先日!岩湧山(いわわきさん)
小学生のころ
学校の行事で「うさぎ追い」に来たといっていました。

「うさぎ」ですか!?

山野を放浪すること××十年!
いろんな生物に出合いましたが、、、
雷鳥にもヌートリアにも大山椒魚にも遭遇しましたが
1 度も「うさぎ」とは対面していません。

学校の行事で行くくらいですから
ほんのこの前まで
「うさぎ」はたくさん棲息していたのでしょうか。

「うさぎ」といっても
学校で飼っていたような「うさぎ」ではないですよね。



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昔!つきあいで三河湾の小島に行きました。
観光用の「うさぎ」島だったような気がします。

驚きました!小さな島には穴ぼこだらけ。
穴を掘る人なつっこい飼い「うさぎ」がいっぱい。

つまり!
飼い「うさぎ」はヨーロッパあたりから来た
穴を掘る「うさぎ」なんですよね。

本多勝一が 1961 年に
奥尻島の南の無人島「渡島大島(おしまおおしま)」で
「うさぎ」汁を食べています。(北海道探検記)

この無人島に 13 匹の「うさぎ」を放したら
4 年目に 1 万匹になったとか。
その「うさぎ」は
やはり
穴を掘る「うさぎ」なんですね。
島中!穴だらけだったようです。

学校で飼っている「うさぎ」も同じ系統。

岩湧山の「うさぎ」は穴には棲まない
日本の野の「うさぎ」ですよね。



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ドーデー(1840 年生 1897 年没)が
20 年以上無住の荒れ果てた風車小屋を買いました。

そこにはすでに
1 羽のフクロウと
20 匹の「うさぎ」が棲んでいました。

彼は先住者たちに敬意を払い
心静かに!豊かに!共に暮らしたようです。

その「うさぎ」は
穴好きの「うさぎ」じゃないんでしょうか。
南仏のプロヴァンスですから。

ドーデーの記述通りなら
どうしてそんな「うさぎ」が
廃屋に暮らしていたのでしょう。

ヨーロッパにも日本の「うさぎ」みたいに
穴を掘らない「うさぎ」もいるのですか。



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それで!あらためてドーデーの
風車小屋だより/櫻田佐訳を広げてみています。

あれ!?
そこに「コルニーユ親方の秘密」というはなしが!?

ドーデーの買った風車小屋は
コルニーユという老爺の粉挽き小屋だったと
土地の笛吹きのおじいさんがいうのです。

そのコルニーユ親方こそ
壁土をロバに積んで
忙しそうに町に下りて行っていた人でした。

そうでしたか。
寓話でもなんでもありませんでした。
実話でしたか。

このことをドーデーは泣きながら書いたそうです。

私は泣きながら読まねばなりますまい!
いろんな思いが交錯する昨今。



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今!手元にある
「風車小屋だより」という岩波文庫は
変色した古い本です。

1950 年のサインがあります。
blog風車.jpg

たぶん美少女が愛読していたのでしょう。

今!つつがなくお暮らしでしょうか。

この本もどこをどうめぐって
この貧しい家に流れて来たのでしょう!可哀そうに。
もっと裕福な書棚に引き取られたらよかったのに。

不思議な縁(えにし)に
しばし!わが身の不幸を忘れる小夜更けです。



(敬称略)
タグ:ドーデー
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