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典座教訓の淡い味?! [絵に描いたどじょう地獄]

昔「五味」ということばがありました。
甘い!塩辛い!辛い!苦い!酸っぱい!でしょうか。

道元禅師(1200 ~ 1253)の
典座教訓(てんぞきょうくん)/平野正章訳/には
「六味」があると記述されています。

六味不精     ろくみくわしからず
三徳不給     さんとくそなわらざるは
非典座所以奉衆也 てんぞのしゅにぶするゆえんにあらず

六味が整って
三徳が備わっていなければ
典座(衆僧の食事の役)じゃないということでしょうか。

「六味」とは
平野正章の注釈では
甘い!塩辛い!辛い!苦い!酸っぱい!の五味に
「淡い」を加えています。

ちなみに「三徳」は
軽軟!浄潔!如法!だそうですよ。

道元は
禅苑清規(ぜんえんしんぎ)を熟読せよと
なん度もいっていますから
これもその書からの引用でしょう。



それはともかく
「淡い」とはどんな味でしょうか。

そういえば
私たちも「六味」と教えられてきたような。
それは
五味に「旨(うま)い」を加えた六味。
「淡い」じゃないですよね。

ん?!
「だし」がよく効けば薄味でもおいしいですよね。
ということは!
「淡い」は調味料のごてごてした色のない
「旨い」かも。

ホントは別の味でしょうけど
浅学な私にはそれしか思いつきません。



あるベテラン女優が山に憑(つ)かれて
あちこちの山に登っているそうです。

山行でなにが変わったかというと
山頂などで飲む白湯(さゆ)のおいしさ。
白湯の味が分ったそうですよ。

白湯すなわち水の味?!

ん?!
「淡い」は「水の味」でしょうか。

ま!違っていても
「水」でいいのじゃないかと
いい加減な思いが湧いてきましたが。



昔から
茶の湯や酒造用に「水」を問題にしています。
豊臣秀吉なんかは権力を行使して
遠くから水を運搬させています。

この前まで
江戸や大坂の大都会では
水売りが商売になっていたというし。

今でも
各地の名水にポリ容器を携えた人が並んでいたり
どこそこの豆腐は「水がいいからおいしい」なんて
評判が立ったり。

中国でも、、、。

といったものの
あれ!?今!手元に適当な参考にする本が、、、。
たぶん!張岱(1597 ~ 1689)著/陶庵夢憶/なんかに
「水」の記載がたくさんあると思いますが。



「ほんまや」という水。
大阪市水道局の高度浄水処理水を詰めています。

モンドセレクション金賞の製品ですが。
わが家にもう 2 本しか残っていません。
blogほんまや.jpg

今は売っていませんね。
橋下某が市長になったら生産しなくなったのかな。
(余談ですが橋下は「はしした」に非ず!)
(「はしもと」と読まねば怒られます)

(敬称略)
タグ:典座教訓
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