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がんもどきのチーズ焼き [絵に描いたどじょう地獄]

「がんもどき」を大阪では
ひろうす」とか「ひりょうず」とかいう人が
多いような気がしますが
その「がんもどき」を焼きました。

油抜きもしないで
ひとつにはチーズを!もうひとつにはマヨネーズをおいて
オーブントースターで焼いてみました。
メンドくさいもんで。

醤油をかけたらどうでしょう。
blogがんもどきマヨ.jpg

わが家のメインディッシュはこんなもんですね。
おいしくいただきます。



漢字では「雁擬き」と書いて
「雁の肉に味を似せたもの」という人がフツーですが
私は「丸」「擬き」だと思いますがね。

鳥獣や魚介のすり身を丸めたもの
すなわち「丸(がん)」だと信じています。

必ずしも「雁」ではないんでは。



それはともかく
「雁」の肉はおいしいのでしょうか。

ときは明治 13 年(1880 年)ごろ
盗ってきた雁を肴に
夜も更けるまで飲酒しているところで終わるのが
森鴎外の「雁」でしたか。

どんな料理だったかは書いていなかったような。



江戸時代の初めのごろの
料理物語(料理秘伝抄)に
「鳫(がん)」がありました。

汁!ゆで鳥!煎(い)り鳥!皮煎り!
生皮!刺身!なます!串焼き!せんば!さかびて!

なんて書いてありますが!よく分かりませんね。
もっとも!調理方法は仮名書きばかりなので
私が勝手に漢字をあてはめてみました。あは。
合っているのかどうか。

たとえば!生皮(なまかわ)は
皮のない上身の煮ものか汁ものみたいですから
この漢字が適当かどうか自信はないですがね。

鴨も雁も他の鳥も
この本では
調理方法にそんなに違いはないようなのですが。



お寺の裏の竹やぶで老住職が
こっそり雁の料理にかかっていたところ
檀家の男に見つかってしまいました。

住職はあわてて
「この鳥の羽根が欲しいのじゃ」と
とっさにいいわけを口にしました。

「この鳥の羽根の枕が痛風にきくんじゃ」
「欲しいのは羽毛だけ」

すると男は
「私がやってあげましょう」といって
雁をひったくって
バリバリバリと羽根をみんなむしり取り
「残骸は私が処分しておきます」と
不要(?)な本身は持って帰ってしまったとか。

めでたし!めでたし!?

料理物語と同時代の
寛永 13 年(1636 年)ごろの
「きのふはけふの物語」にありました。



夜中にふと
鴨ロースの燻製肉を思い出しました。
長い間!口に入っていませんが。はは。

では!鴨の代わりに雁!
雁の代わりに「がんもどき」で。あは。

焼き網でゆっくりあぶって
粒マスタードでいただきます。
blogがんもどきマス.jpg

シンプルがいいですね。
ただ!いい「がんもどき」を入手するだけです。



(敬称略)
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