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油揚げのチーズ袋焼き [お命!いただきます]

山阪神社(大阪市東住吉区)前の
居酒屋「太郎」の昼の定食が口に合います。
懐中不如意でいつも行ける訳じゃないのですが。

ある日の豚肉生姜焼き定食。
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650 円。ごはんはお代わり可!きゃっ!うれちい。

それはそれでいいのですが
たいてい定食のお膳の右肩に
ミニミニの豆腐がありますが。
このときは油揚げを焼いて
かつお節と青ネギ(葱)がかかっていました!

意外においしいですね。
おとな(?)になったのでしょうか。

幼少のみぎりには
なんだかカスカスな食感が好きでもなく!
どちらかといえば嫌いだったのですが。

でも!私はお行儀がいいのです。

きちんとしつけ(?)られた上
なによりも本人の上品な性質(!)が
場を荒立てることなく
まずく感じる油揚げを
おいしそうに食べていましたよ。



夏目漱石の最後の弟子
内田百閒(ひゃっけん 1889 ~ 1971)は
こどものときから
油揚げを焼いて醤油をかけて食べるのが好きだと
あちこちでいっていたと記憶があるのですが。

といって
今!ゴミ溜めのようなわが寝室の駄本の山を崩して
探してみるのですが
見つかりませんが!はは!いい加減な記憶。

さいわい!ひとつありました!御馳走帖という本。

百閒が衣食に窮していたとき友人がきたけど
なにも買うことができなくて
油揚げを焼いて出したそうな。

友人は「こんなうまいものはない」と
喜んで食べたそうな。
それから!その人がくるたびに油揚げ!
少々カネまわりがよくなっても!いつも油揚げ。

ある日!うわさに聞いたそうな。
その人が他の人にいっていることを。

「あの時分は」
「なにをご馳走しろといってもだめだから」
「揚げがうまいうまいといっておいたら」
「いつまでたっても人の顔さえ見れば」
「油揚げを焼くので弱っちまう」

はは!私と同じような
お行儀のいい友人だったのですね。



内田百閒のように油揚げを焼きます。
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百閒は醤油をじゅっとつけて食べたのでしょうけど
私は少々カネ持ちなので
かつお節をのせてから醤油を注し
粉チーズを振ってからいただきます。

そのチーズですが
その「御馳走帖」に
かれが大学生のときには
「チース」とにごらずに呼んでいたとあります。

明治の終わりころは「チース」だったらしい。



では「チース」を入れて油揚げを焼いて
晩餐(ばんさん)を飾りましょう。

いつも安価な豆苗。
貧乏人にはありがたい青ものです。
とろけるチーズを詰めて焼けば。
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ニラ(韮)とチーズでは。
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納豆と青ネギとチーズも。
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みんな醤油を振って食べます。

白菜の漬けものとチーズはどうでしょう。
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悪くはないですよ。

炒飯(ちゃーはん)とチーズ。
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案外!おいしい。

あんこは?!
粒あんとチーズですが。
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ま!暇だったら!お試しあれ。
それなりに面白いかと、、、。

青ネギとかつお節とチーズ。
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やっぱり!
これが万人に愛されそうな組み合わせかな。



(敬称略)
タグ:内田百閒
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