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比叡山 牧水の筒鳥のころ [野道!山道!恋はけもの道!]

平安京から比叡山延暦寺には
きらら(雲母)坂を登るのが
正しい礼節(?)でしょうけど
ケチな私が大枚 540 円も払って
叡山ケーブルで登りました。

朝から暑いのなんの。
歩かないうちから疲れています。

もともと根性はかんなくずより薄いので
ズルしようと少しでも思ったら最後
もう変えることはできなく
平気でズルしてしまいます。

とぼとぼ歩けば
「つつじヶ丘」に着きましたが。
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花の季節は終わっています。
終わっているのは分かっていましたが
昨年の今ごろは(拙ブログ 2014/05/26
多少でも色があったのですがね。

展望台に(後ろ姿は!)少女がひとり!
なに思うのでしょうか。
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塔婆かお地蔵さまか知りませんが
たくさん並んでいる前のやかん!?

たぶん!お詣りしている人が
水をくむためのものでしょうけど
無造作に置かれているのが
ちょっと!ほほえましい。



「鎮護国家」の石碑。
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「国家鎮護」と読んでもいいと習いましたけどね。

延暦寺は元号寺なんですよね。
つまり!天皇の勅願で建てられたのですね。

ここからが延暦寺の境内。
身を慎んで行きましょう。
入山料も必要です。
ここには門番がいませんけどね。

奥比叡ドライブウェイの上を横切る
歩道橋が見えてきました。
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この背の低い笹の中に
ナイフの皮のケースを!
ケースだけを置き忘れたことがあります。

3 か月後
麓の坂本の里にくる機会がありました。
みなさんに
自由に寺院めぐりかなにかするようにいって
ひとり!坂本ケーブルで上り
大急ぎでここにかけつけたら
ケースがありました!

まったく価値のあるものでもないのですが。
坂本ケーブルの往復運賃は高い!
新しいナイフが買えたかも知れません。

でも!なんか!
呼んでいるような気がしたのですよ。



延暦寺は広大です。

ここから右に行けば
観光客の集まる根本中堂のある東塔地区ですが
歩道橋を渡って西塔地区に向かいます。

浄土院めがけて下ります。
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しばらく調子よく進んだのですが
椿堂やにない堂が見えてきたところで
とうとう関所がありました。

「東海自然歩道を行く哀れな旅のものです」
「どうかお慈悲を」

それで昔はフリーパスだったのですが
だめですね。
横の小道から
谷に向かって降りるようにとのこと。

薄暗い小道。
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ま!落ち着きますけどね。

それでまたはい上がったら
西塔地区の中心の釈迦堂?!
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にない堂だけ避けるための
谷に降りて上るバイパス!?

避けるのならみんな避けて!
避けないのなら
観光客と同じように
平坦なルートを歩かせてくださいよ。
中途半端な。



大きな歌碑。
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「比叡山(ひえやま)の」
「古(ふ)りぬる寺の 木(こ)がくれの」
「庭の筧(かけひ)を 聞きつつ眠る」

若山牧水ですか。

大正 7 年(1918)5 月
ここ西塔エリアの
本覚院で 1 週間暮らしたのですね。

当時の本覚院は破(や)れ寺だったようで
寺男がひとりだけいたそうな。

私の手元の
若山喜志子選/若山牧水歌集/の
「比叡山にて」には 11 首ありますが。

「筧より 水をひきつつ 火焚きつつ」
「みづからわかす 風呂の楽しさ」

ふたりは尽きぬ酒をくみかわし
なにを語り合ったのでしょうか。



「ホーホケキョ!」

もう 2 か月前の笹鳴きではありません。
のびやかにウグイスが歌っています。

「カッコウ!カッコウ!」

カッコウと聞こえるからカッコウでしょうね。

「ポーポー!ポーポー!」

なんの声!?

あ?!

先ほどの牧水の「比叡山にて」の中に

「をちこちの 啼き移りゆく 筒鳥の」
「さびしき声は 谷にまよへり」

筒鳥の歌がありました。
4 首も「筒鳥」の歌があります。

ツツドリですか。
カッコウみたいな容貌です。
カッコウもツツドリもホトトギスも
日本野鳥の会/フィールドガイド/の
絵を見るかぎり
私にはどれがどれやら!よく似ています。

みんな
種類の違う他の鳥の巣の卵を蹴落として
自分の卵を産んで逃げる
「托卵」性の鳥のようです。

形はそっくりでも
鳴き声がまったく違います。

「カッコウ」はカッコウ。
「特許許可局」はホトトギスかな。

ツツドリは「ポーポー」!?

ああ!

姿はないけど
聞こえているのは
牧水も聞いたツツドリの声かも。



(敬称略)
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