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肉筆浮世絵展に行った [スペインのハエ (R-18)]

美術館の観覧券が舞い込んできました。

生来!
ゲージツ的なセンスは欠如していますので
興味は薄く
こういう機会がないと行くこともないので
せっかくですから
忙しい仕事の合い間を縫って
(ウソついてすみません)
のこのこと大阪市立美術館に行きました。
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「肉筆浮世絵 美の競艶」
「浮世絵師が描いた江戸美人 100 選」

という展示。(2015/04/14 ~ 06/21)

シカゴのウェストン財団所蔵の美人画が
130 点ばかり。

17 世紀初頭から
20 世紀の明治の終わりごろまでの
日本の美人がずらずらずら。

モデルに遊女が多いのは
きれいに着飾っているのは
そんな人が多いからかな。

今のアイドルとか
モデルといったところでしょうか。



多くは細い目で
目尻を上げて描かれています。
それが美しく感じたのでしょうね。
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(葛飾北斎 美人愛猫図 部分)

式亭三馬(1776 ~ 1822)著/浮世床/では
髪結いのおやじが
力いっぱい客の髪を引っ張っていますね。
顔のしわがなくなるほど。
それが正しい(!)髪型でしょうか。

美人ではなく
職人の髪結いですから
同等に論じていいものかどうか
分かりませんが。



官能的な秘画はありませんが
乳房を描いたものはあります。

水桶をかつぐ女性の豊満な乳房や
めし炊き婆さんのしわしわのおっぱいとか。
力仕事やかまどの前では暑くて
裸になりたくなります。

衣装の模様など
あれほど精密に描いておきながら
スタジオジブリの作品なんかから見ると
顔の表情は格段に乏しく
おっぱいは
上記の水汲み下女や
めし炊き婆さんのそれは例外に近く
一様に半円を描くだけのぞんざいさです。

春画さえも同じくシンプルだそうですが。

江戸時代にはすでに
現代の若ものが
夜通し試すような(よく知りませんが!)性技は
確立(?)していたようですが。

ただ!乳房には興味がなかったのか
愛撫・いつくしみの対象になってないような。



急きょ!
私のベッドの周囲に足の踏み場もなく
重なっている本をかき分けます。

あんまりたくさんはないと思うのですが
江戸時代の
「女大学」の類の本が見つかりません。

仕方なく間接的に艶本を読みます。

林美一著/艶本江戸文学史/
渡辺信一郎著/江戸の性愛術/
同著/江戸の閨房術/
西沢爽著/雑学艶学/がありましたから。

アンドリュー・ガーストル著/江戸をんなの春画本/
田中優子著/春画のからくり/も。

拾い読みですが
どれにも「性」の対象に
おっぱいが出てこないような。

ただし!その中で「江戸の性愛術」に
乳房を好むものは「一種のフェティシズム的」
なんて説明はありましたが。
もちろん!江戸の男の場合ですがね。

やっぱり!乳房は
子育てのためのものという認識が
強かったのでしょうか。

「ボインはあかちゃんが吸うためにあるんやで」
月亭可朝の「嘆きのボイン」は
江戸時代の歌でしたか。まさかね。



それはともかく!
ついでに浮世絵や春画を盗み見すれば
オールヌードは
だいたい入浴場面くらいでそんなにないようです。

春画には着衣やら寝具やら蚊帳(かや)やら
布だらけのような気がします。

田中優子著/春画のからくり/に
「エロティックな布」という考察がありました。
ご興味ある方はお読みください。



いつの間にか「乳房」考?!

はなしが澪(みお)を外れてしまい
私の嫌悪する(?)土手に上がってしまいました。

美人画を鑑賞のはなしでしたね。

肉筆画は
紙か絹地に描かれているようなんですが
下書きがまったく分かりません。

白地にいきなり筆をおろしたのでしょうか。

また!本質の鑑賞からはずれて
首をかしげるばかり。
私には向いていませんなぁ!ゲージツは。



(敬称略)
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