SSブログ

白百合の池田城跡 [解語の枯れ尾花]

池田城(大阪府池田市)だそうですが。
blog41.jpg

正確には池田城跡に
平成 12 年(2000)に整備された公園だそうな。

戦国時代にこの地を支配していた池田氏から
下剋上でのしあがった荒木村重も
謀反の疑いから織田信長に滅ぼされ
1580 年ごろから廃城になったままだったらしい。

だから建てものはみんな
現代の賢い人が想像して造った模擬城だとか。

その模擬天守閣
じゃなく櫓(やぐら)だそうですが!
上がります。

小さな建てものですが高台にあるので
四方がよく見渡せます。
blog42.jpg

城壁!茶室!日本庭園!
上品にまとめられていますね。

白いユリ(百合)がたくさん咲いています。
テッポウユリ!?(違っていたらごめんなさい)
blog43.jpg

テッポウユリは
イースター・リリィ(Easter lily)とも呼ばれて
キリスト教では欠かせない花でしたか。

あ!
手元の園芸大百科事典で確認すると
イースター(復活祭)で飾るユリは
マドンナ・リリィ(Madonna lily)が正式だとか。

でも!テッポウユリも純白なので
最近は代用されるようです。
blog44.jpg

白色が純潔な花として扱われてきたのでしょうか。



古事記によると
神武天皇はすでに
めとった女性もこどももいたのですが
慾張りにも皇后になる人を探していたところ
伊須気余理姫(いすけよりひめ)にめぐりあい
「さい川」の畔にあった姫の家に泊まりました。

「さい川」とは
「さい」がたくさん咲いている川のことらしい。
「さい」とは「ユリ」のことらしい。
たぶん「ヤマユリ」のことでしょう。

これは純潔をあらわすのかどうか知りませんが。

万葉集の大伴家持の歌。

左由理波奈 由利毛安波牟等 於毛倍許曽
伊末能麻左可母 宇流波之美須礼(18-4088)

さゆりはな ゆりもあはむと おもへこそ
いまのまさかも うるはしみすれ

ユリのようなあなたと
ゆりも会いたいので
今の逢瀬を大切にしたいとでも
解釈していいのでしょうか。

ユリ(百合)と
ゆり(後)をかけているのですね。

つまり
万葉集ではユリはユリなんですが。
「サイ」なんてあったかしら。



白百合といえば
「明星」の白百合。

髪ながき 少女とうまれ しろ百合に
額(ぬか)は伏せつつ 君をこそ思へ

山川登美子(1879 ~ 1909)の歌。

悲しいですね。
どうしてオンナとカネにだらしない与謝野鉄幹に
翻弄(ほんろう)されるのでしょうね。

鉄幹は日本のカサノヴァ!?
まじめに育ったお嬢さんほど
カサノヴァに弱いのかも。(拙ブログ 2011/01/07

「明星」には
石上露子(1882 ~ 1959)もいましたか。

白ゆりと さうびの花の にほふ頃
死ぬべき日かと 爆音をきく

この人の歌はどうしようもなく寂しい。

あ!「さうび」は「薔薇」
バラでしょうか。



ま!浅学なものが
生産性のない思考をするのはやめましょう。

管理のおばちゃんたちが
くたびれた花を摘み取ってしまいました。
blog45.jpg

もうなん日か早くきたら
もっと花壇が白かったそうな。

あ!なつかしい!
blog46.jpg

芝生にネジバナがたくさん咲いています。

昔!わが家のベランダに咲いていましたが。
だれが運んできたのか植えもしないのに。

そして!いつの間にか消えて久しい。



池田城は高台に建つ
結構広大な城だったのかも知れません。

西側は崖!北側には杉ヶ谷川を利用し
東と南には大きな堀を掘っていたとか。

杉ヶ谷川は今もあります。

杉ヶ谷川に架かる橋。
blog47.jpg

面白いデザインだと思いましたが
これ!吊り橋なんですね。

ちなみに「杉ヶ谷川」は
「すがたにがわ」と読むのだそうです。



(敬称略)
タグ:カサノヴァ
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。