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天平たなばた祭り 天の川で泣きたい [南都有情]

わ!
夕刻になって!おいしそうな匂いが。
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平城宮(平城京)跡の
(第一次)大極殿(復元)の西エリア。
「アジアンフードコート&夏の夜市」だそうです。

「平城京天平祭」「夏」
「天平たなばた祭り」(2016/08/27・28)ですか。
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「たなばた」祭りは
平城京でさかんに行われていたそうな。
日本のその嚆矢(こうし)だというのですね。

それにしても!遅い!
現在の日本では一番遅い「たなばた」かも。
もう秋の気分ですが。



秋風の 吹きにし日より ひさかたの
天(あま)のかはらに たたぬ日はなし  (173)

紀貫之(866? ~ 945?)らが編集したという
古今和歌集にありましたね。

牽牛(けんぎゅう)を待つ織女(しょくじょ)の
気持ちを詠んだ歌だそうですが。

秋風が吹き始めたころから
天の川原に立ってお待ちしていますという歌意かな。

あれ?!
万葉集によく似た歌がありますね。

秋風の 吹きにし日より 天の川
瀬に出でたちて 待つと告げこそ  (2083)

万葉集の方が
古今和歌集より 2 世紀ばかり古そうですから
こちらが元歌でしょうか。

いずれにしろ秋のようですね!たなばたは。

万葉集には「天の川」の歌がたくさんありました。

星空に恋の空想。
平城京のひとたちはロマンチストだったのですね。



空に茜色が射すころ
大極殿前の特設ステージで芝居が始まっています。
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万葉オペラ?!遣唐使のはなしらしい。

復元した大極殿と
復元した朱雀門の間には広大な草原がありました。

(第一次)朝堂院跡だそうですが。

そこの草が払われ!整地され
殺風景な田舎のグラウンドみたいになっていました。
小さな川もあったのですが。

30 種を越える鳥類と
数種類の哺乳類!
無数の昆虫類の棲息地だったのに!

みんなどこへ行ったの?!

私はただ
バッタを探した青春がガラにもなくなつかしい。
私の奈良での生業(なりわい)は
ほんの一瞬でしたが。はは。

その広いグラウンドに置いた
いくつかの大きなオブジェが点灯されました。
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「天平七夕行列」ですか。
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幻想的な演出を心がけたのかな。
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LEDがある時代!表現が広がります。



あの!どうでもいいことをボヤきますが。

この催し!
「祭り」「まつり」「祭」
「たなばた」「七夕」
イベントごとに表記が異なっています。
これでかまわない日本人って器用なんですね。
すごいです。
おら!おフランス人はどんなワナがあるのかと
しばし!考えさせられますだ。



午後 7 時過ぎたら「夜」になりました。

水しぶきがかかるので避難しましたが。
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正面で見ていたら
ウォータースクリーンに万華鏡のように映し出される
「ウォーターアートプロジェクション」!?

朝堂院跡のオブジェが闇に浮きました。
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オブジェと簡単にかたづけましたが
「ミラーボーラー」
「煌めく五神」というタイトルでした。

四神なら
青龍!白虎!朱雀!玄武!だと覚えていますが
もう 1 神は黄龍!?

その五神!どれがどれやら。

大極殿の前も点灯しました。
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天の川をモチーフ。
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恋人同士で見ればどうか分かりませんが
ランタンを並べたボランティアは大変と思っただけ。
情ない。

色気のないものは一瞥して過ぎます。
天の川は「恋」なくして存在しないような!はは。



恋も恋人も愛人もいないものは帰ります。

通路にドット!?
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この水玉模様の灯り
街路灯の代わりかと思ったのですが
「五色の彩り」というアートでした。



(奥村恆哉校注/古今和歌集)
(佐佐木信綱編/新訓 万葉集/を参照しました)
(敬称略)
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