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衣笠丼 衣笠山 [すててこ!しゃんしゃん!]

豆腐は安い。
貧乏人は助かります。
もっとも!気の遠くなるほど
高価な豆腐も売られているようですが
そんなもん知らなくても生きて行けます。
後ろ指!さされません。

油揚げも同じ。
大きな油揚げが
2 枚で 39 円のものしか買いませんが。

油揚げとネギと鶏卵を煮て
ごはんにかければ
貧乏人の肉丼だぁ!
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油揚げをあらかじめ煮て味をふくませておいたり
玉子とじにしたり
レシピは案外広いようですが
京都では
「衣笠丼」なんて呼ばれるのがフツーかも。

「衣笠丼」は
九条ネギを使用するのでしょうけど。

「衣笠丼」は
「衣笠山」にいわれがあるのでしょうね。



衣笠山を訪ねてみます。

山麓にネギ畑が広がっていたり!
山中に油揚げが咲いていたり!
ま!油揚げは咲かないでしょうから
大豆畑があるのでしょうか。
今まで全然意識したことはありませんが。

地図を見ると
金閣寺と竜安寺の間あたりに衣笠山がありますね。

その山に一条天皇陵があります。
まず!
その陵(みささぎ)を探して行けば
山頂まで行けるのでは。

嵐電(京福電鉄)竜安寺駅を出ると
北に様子のいい山が見えます。
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もしかしたら!あの山。
あの山ではなくても!あの山に連なる山でしょう。



竜安寺に向かいます。
そちらの方に足がかりがありそうな気がして。

御陵の道標が。
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「二條天皇陵」「一條天皇陵」「光孝天皇陵」
さらにまとめて
「外五陵龍安寺山」なんて書いてありますね。
一条天皇陵にはこちらで間違いないようです。

「龍安寺御陵道」の道標も。
泉涌寺 (せんにゅうじ)ほどでもないですが
このあたりも王家の谷でしょうか。

「きぬかけの路(みち)」に出ました。
仁和寺!竜安寺!金閣寺を結ぶ道。

名前は優雅です。
歩けば 30 分ばかりの道です。
でも!ただの面白くもない車道ですがね!
あくまでも私の感覚では。

その昔!宇多天皇(867 ~ 931)が
真夏に雪見をしたいなんていい出したそうな。
上に立つものがわがままいい放題ではあかんよ。
ほっておけばいいようなものなのに
衣笠山に絹の布を雪の代わりにかけたそうな。

だから衣笠山は別名「きぬかけ山」!
その山麓の道に平成になってから
「きぬかけの路(みち)」の看板をあげたようです。

宇多天皇のわがままを肯定してどうします?!



竜安寺に着きましたが
一条天皇陵への参道がありません。
参道につづく道も分かりません。

竜安寺に入山しなければならないのでしょうか。
入れば拝観料を取られます。

竜安寺を見学したい訳じゃないのです。
あわてて拝観料を払ってはいけません。
たとえ寺領に御陵があっても
明治の神仏分離で陵だけを独立させているはず。

駐車場にまわれば。
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あの山かしらん。
とりあえず駐車場の奥に進んで行きます。

やたら
「ここは竜安寺のもんじゃ!」
「関係のないやつは出て行け!」
「拝観料の払えないものはくるな!」
の意味の立て札ばかり。

僧兵の放つ矢が飛んできそうな雰囲気。
織田信長の化身となって
寺領を守ることだけに徹している寺院は
焼き討ちにしたくなりますな。

さすが私は(自称)良識人ですから
気を取り直して静かに見渡せば
やはり「進入禁止」の大きな看板の横に
小さな小さな古い木製の道標を発見しましたぞ。
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字は消えかかっていますが
後朱雀天皇!後冷泉天皇!
後二條天皇!禎子内親王!
一條天皇!堀河天皇!
圓融天皇!とかの字が読みとれますね。
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御陵はとても遠慮しているような。

あ!やっと参道かな。
宮内庁と竜安寺が肩を並べて注意書き。
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御陵は竜安寺に間借りしている印象です。



すぐに禎子内親王の御陵。
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横に 3 柱が合祀された御陵がありますが。
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私の計画では
とにかく一条天皇陵を探さねばなりません。
ふたつの御陵の間の参道を上ります。

京都盆地を見降ろせる清々しい中腹に
一条天皇と
堀河天皇の合祀された御陵がありました。
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たどりつきましたね。
この上の高いところが
衣笠山の頂上に違いありません。

さらに参道が上がって延びています。
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平らそうな石を並べてコンクリートで固めている
このあたりの御陵ではフツーの参道がつづきます。

一見すれば美しい散歩道のようですが
歩きにくいのなんの!
鋭角な凸凹だらけ。
人間を大根おろし(?)にする
鬼おろしの上を歩くかのようです。
おしゃれな靴ではころんでしまうでしょう。

山頂!?
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円融天皇の火葬塚だそうな。
こちらではなかったのですね。



一条天皇陵まで引き返し
裏にまわって林の中に入りますか。
とにかく高所に行かねば。

道やら
雨水が流れた跡やら区別がつきませんが
下草の少ないところを探して
ほとんど崖ともいえる急斜面をはい上ります。
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やっぱり道なんでしょうね。
ところどころ
「ここは竜安寺のもんじゃ」といわんばかりの
威張った石標がありますから。
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やがて!白いひもが張られていて
「はいるな」との文言の札が下がっています。
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この白いひもをたどって行けばいいのじゃないの?!

いいのでした!
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山頂ですね。
衣笠山国有林の立て札がありました。
どこまで国有林なのか
どこから竜安寺の寺領なのか知りませんが
山頂にも
「入山禁止」の白いひもが横断していました。

見晴らしはまったくよくありません。



ま!そういうことです。
どういうことか
いっている私もよく分かりませんが
衣笠山です。
衣笠丼です。



(「竜」と「龍」 「円」と「圓」)
(「条」と「條」など混ぜて使ってすみません)
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