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御所の国見山 あきつが!白鳥が!飛ぶ [いわなが姫の丑の刻参り]

「嗛間丘」の石碑。
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横には「神武天皇聖蹟傳説地」とあります。

「嗛(口偏に兼)間丘」は
「ほほまのおか」と読むらしい。

奈良県御所市の標高 229m という
文字通り丘のような国見山頂です。

全国に国見山という地名はあまたありますが
それぞれの時代の為政者が
威張って自国を鳥瞰(ちょうかん)した山を
そう命名したのかも知れませんが
たぶん!
この山が国見山名の嚆矢(こうし)でしょう。

神武天皇が大和の国をほぼ強奪し終えたとき
この丘に上って
「国を得た」
「狭い国だがあきつがとなめしているようだ」
といったとか。

「すばらしい国を得た」と
歓喜しているようですが
「あきつ(とんぼ)」の
「となめ(交尾)」とは?!

盆地の周囲の山の形容だという人がいましたが。

日本列島はとんぼの連なりのようだという人も。
まさかね!
この小さな丘から日本全島が
俯瞰(ふかん)できる訳がないでしょう。

この記録は日本書紀だけのものでしょうか。
日本書紀は公的な歴史書のような性格ですよね。

同じ時期に成立した古事記に
記載があるのでしょうか。

その天皇家の私的な記録のような古事記には
神武天皇の乱暴な行状と
女性好きなことばかり記述していませんか。

その女性好きを日本書紀は婉曲に
「とんぼのとなめ」と記したのでは。

早いはなし!
「おお!いい女が」
「いっぱいいる国を手に入れたぞ!」
「となめだ!となめだ!頑張るぞ!」
と喜んでいる顔しか浮かばない
無知!無恥の私です。

阿呆がいっていることなので
神武帝を敬愛する方!怒らないでくださいね。



東に降りれば国見神社がありました。
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小さな(失礼!)神社ですが
この石灯籠の多さは!なんですか。



西に回れば
山裾に鎮守の森のような林が見えます。
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日本武尊(やまとたけるのみこと)の
白鳥陵でした。
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「やまとたける」は九州!出雲!東国と
16 歳から十数年!戦いに明け暮れます。

伊吹山になにか(よく分かりません)を
退治に行って死にました。

伊勢国能褒野(のぼの)に葬られたのですが
魂が白鳥になって飛び出し
河内国
旧市邑
(ふるいちのまち=ふるいちのむら)に
降りたので
そこに陵を造ったとか。
現在!羽曳野市の
白鳥陵古墳と治定されているところですね。

それは日本書紀!
古事記では
八尋白智鳥(やひろしらちどり)になって
河内国の志幾(しき)に飛んでいます。

今の地名でいえば
古市と志紀!明らかに別ですけどね!
ま!どっちでもいいですけどね。

それに日本書紀では河内国へ行く前に一度!
大和国琴弾原(ことひきはら)に降りたそうな。

そこがここらしい。

しかし!古くから琴弾原の古墳とは
国見山の北の山裾の
掖上鑵子塚(わきがみかんすづか)古墳が
有力な説らしいのですが
宮内庁の比定!
いつも間違いない!いつも正しい。

どちらにしろ!
遺骸はないのですから無視しても
庶民の生活に変わりはないでしょう。

それに!記・紀ともその後再び飛び立ち
いずこかに消えたといっています。

ま!不思議なことばかり。



灰色の脳みそには
「やまとたける」は難し過ぎます。

なぜ「陵」なの?!

宮内庁は天皇・皇后の埋葬場所を
「陵(みささぎ)」と呼んでいますが
「やまとたける」は景行天皇の皇子ですがね。
「墓」と表記するのがフツーでは。

降り立った中継地それぞれに
「陵」が必要ですか!?

古事記では
景行天皇の項目の情報量がずば抜けて多い。
神武天皇より文字数が多いのですが
その大部分が
「やまとたける」の記事なのはどういうこと?!

日本書紀では
景行天皇の命令を忠実に
喜んで(かどうかは分かりませんが)
実行しているようなんですが
古事記では苦しんで疑問を感じながら
遠征しているようでもあります。

それなら
京(みやこ)にもどるときには
後代の菅原道真にみられるように
怨念の化身となって帰ってもいいはずなのに
なんと!純白な白鳥になって飛ぶとは?!

クマソタケル!イズモタケルを殺して
その敗者のタケルの名を襲名するとは!?



1 月なのに
レンゲソウがたくさん咲いていました。
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不思議ですねぇ。
不思議と思うことがおかしいのかも。
世の中!そんなものかも。
わずかな情報を鵜呑みにして
考えることなかれ。

ともあれ
「やまとたける」の伝記は
手塚治虫著/火の鳥 ヤマト編/が
私には一番納得できますかも。



(上記図書の他)
(安本美典著/大和朝廷の起源/)
(宇治谷孟著/全現代語訳 日本書紀/)
(主婦と生活社/古典コミックス 古事記/)
(森浩一著/記紀の考古学/をめくりました)
(敬称略)
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