SSブログ

二上山麓 大倉本家の濁酒 [工場見学]

當麻寺(たいまでら)の境内。
blog61.jpg

国宝の梵鐘がごく平凡に置かれています。
日本最古!白鳳時代のものとか。

向こうに見える山が二上山ですね。

中将姫さまに挨拶して早々においとまします。
blog62.jpg

二上山の山裾のほうへゆるやかに上って行けば
大津皇子(おおつのみこ)の歌碑がありました。
blog63.jpg

足日木乃 山之四付二 妹待跡
吾立所沾 山之四附二

万葉集(107)ですね。
訓読みすれば

あしひきの やまのしづくに いもまつと
われたちぬれぬ やまのしづくに

大津皇子が
石川郎女(いしかわのいらつめ)に贈った歌。

おまえのくるのを待って
山の木の下に立っていたものだから
木から落ちる雨雫にぬれたよ

と!斎藤茂吉は解釈していますが
もし「沾」が「沽」だったら
別の意味になりそうです。

エラい人はだれもいいませんが
シロートはふと思います!
「四付」と「四附」は
同じ「雫」と解釈していいのでしょうか。

あ!大津皇子の姉の
大伯(大来)皇女(おおくのひめみこ)の
歌碑も。
blog64.jpg

うつそみの 人なる我(われ)や 明日よりは
二上山(ふたかみやま)を
弟世(いろせ)と我が見む

大津皇子を二上山に葬ったときの哀傷歌。
これも万葉集歌(165)ですが
なぜか!この歌碑は訓読みできざまれています。

「弟世」を「いろせ」と読めば
同母の弟を指すらしいのですが
姉は弟に恋心を抱いていますね。

よくありません!同母の姉弟の恋愛は。
ただし!母が違えばおとがめがありませんが。
むしろ!父の血の拡散を防ぐためにも
推奨される恋愛でしょうけど!この時代では。



傘堂。
blog65.jpg

350 年立っているそうな。

ここから二上山に登りたいところですが。
やめます。
いいかげんな人生ですから。
体調が悪くてとめられても無謀にも行ったり
怠け癖にすぐ簡単に妥協したりの日々。

たぶん!実取りの梅が咲いています。
blog66.jpg

自家菜園でしょうか。
いいですね。
いつかこんな畑地を得てみたい。

道の駅・ふたかみパーク當麻で休憩。

當麻寺の當麻町だから
「當麻(たいま)」ですか。
ん!?
當麻町はなくなっているはず。
寂しいことですね。

「柿の種」がありました。
blog67.jpg

地元の名産!なんていっていましたが
聞いたことがありませんが。
400g 286 円(税抜き)!安い?!買います。

帰路!大阪のスーパーで見たら
一般的な他社の
90g の小袋が 85 円(税抜き)!?
果たして!安かったのでしょうか。

この里の変貌は激しいような。
だいいち!今はなに町!
なに市となっている場所を
歩いているのか分かりません。

先達から継承したマップにない道や名所ばかり。
blog68.jpg

地図やガイドブックの古本は
捨ててもいいような。
ケチですから!なかなか捨てませんけどね。



大倉本家(奈良県香芝市)の古そうな酒蔵。
blog69.jpg

蔵つき酵母が優秀だったのか
山卸廃止もと(やまおろしはいしもと)が
得意の蔵だったそうですが。
今!あちこちで喧伝され!もてはやされている
「山廃造り」はこれでしょうか。

日本酒を取り巻く環境が寂しく
しばらく(2000 ~ 2002)休業していましたが。

蔵つきの酵母や
乳酸菌を捨てるには寂しいですよね。
復活してよかったですね。

新しい麹(こうじ)室もできています。
blog70.jpg

ここでは銘柄ごとに酒米の種類を替えていて
ちゃんと表示しています。
いろんな酒米を使っていますね。
blog71.jpg

新嘗祭(にいなめさい)の神饌(しんせん)に
清酒ではいけないとか。

そこで奈良県神社庁の委託を受け
御神酒(濁酒)を造っていた蔵だそうな。

その濁酒はモロミを濾さずに瓶詰めしたもの。
大昔!祖母が造った甘酒に似た食感のような。



とぼとぼ歩けば
キティちゃんがいました。
blog72.jpg

二重三重に見えます。
試飲だけでほろ酔い?!



(斎藤茂吉著/万葉秀歌/参照)
(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。