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討ち入りの親子丼 [すててこ!しゃんしゃん!]

寒い!

わが家の庭の!
ま!わが家のものではなく
公園ともいいますが!
桃ケ池にユリカモメが飛来しています。
blog81.jpg

例年!正月が過ぎて
厳冬だとなんとなく思えるころに
飛んできていたのですが
今年はもう厳冬の季節ですか。

これは「北極振動」のせいだとか。
初めて聞くことばですが。

毎年なんの芸もなく
12 月 14 日になると
赤穂浪士四十七士の物語が
マスコミに取りあげられます。

あの事件は雪の日のできごと?!
それは北極振動のためではなく
季節がもう少し後なんですね。

12 月 14 日は旧暦
新暦では来年の 1 月 30 日
そのころには雪が降って
ユリカモメがきても
おかしくはないのですが。

ところが今年の 12 月 14 日は
まさに雪降る冬ですね。



若使無茲事
臣節何由立
若常有此事
終將無王法
王法不可廃
臣節不可已
茫茫天地古今間
茲事独許赤城士

なんのことか分かりませんが
江戸の終わりごろの人・阪井虎山の
「四十七士を詠ず」と題した詩。

もしこのこと なからしむれば
しんせつ なにによりてか たたん
もしつねに このことあらば
ついにまさに おうほうなからんとす
おうほう はいすべからず
しんせつ やむべからず
ぼうぼうたるてんち ここんのかん
このこと ひとりゆるさる
せきじょうのしにのみに

と!読み下すらしい。

「王法」と「臣節」の二律背反は
「赤城の士」つまり
「赤穂浪士」にだけ許されるとは
都合のいい解釈ですね。



赤穂事件なんて一方的に
浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が
狂乱しただけでしょ。
浅野内匠頭に
藩主としての資質が全然ないのでしょう。

浅野内匠頭の祖父は
大名火消し!つまり消防の権威
大変聡明な人だったというのに。

平和ボケ時代の
世襲藩主とはそんなもの?!
まさに現代の日本は似ています。

四十七士なんか
退職時に得た一時金をつかいはたして
生きる術もなく自爆的殴り込み!?
殴り込まれて殺された
吉良上野介(きらこうずけのすけ)一統は
大変な迷惑!被害者でしょう。

曲解してもてはやされるのが歴史かも。

常識はなく政(まつりごと)もできない
ただの暴れん坊の
源義経がヒーローになったり
暗躍して大金をせしめ
贋金(にせがね)作りもいとわない
坂本龍馬が「日本の夜明け」の立役者?!
枚挙にいとまがありませんね。



また!この季節には
「池波正太郎」の作品を思い起こされます。

討ち入りの前に
大石内蔵助(くらのすけ)と
主税(ちから)親子は
堀部弥兵衛(ほりべやへえ)宅で
焼いた鴨の肉を炊き立ての白飯にのせ
生の鶏卵をかけて食したと
自著に多く書いていたような。

ちょっと面白い「親子丼」ですね。

史実として出典はあるのでしょうか。
文豪の創作でしょうか。

人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」の初演は
寛延元年(1748)の竹本座だそうですが。

赤穂事件から半世紀経ています。
そのときすでに創作 99 %だったのかも。

だから浅野内匠頭ではなく
塩冶判官(えんやほうがん)!
大石内蔵助はいなく
大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)が
登場しています。

それから歌舞伎なんかにも取りあげられて
そろいのユニフォーム!
市中に響かせる陣太鼓!
どう考えてもあるはずのない形式美!?
こっけいさだけが強調されていますなぁ。

どんどん史実からはずれて
どんどん新しいはなしを差し込んで
ま!楽しんでください。



私も親子丼を。

ネギを油なしで焼いて取り出しておきます。

油を敷いて鶏肉のミンチを炒めて
エノキダケを加えました。
砂糖と醤油と酒で調味。

ミンチと焼いたネギを混ぜ合わせて
五穀米ごはんにかけて
目玉焼きをのせましょうか。
blog82.jpg

目玉焼きがすべって壊れてしまいました。

売りものなら作り替えますか。

もっとも私のほんの少しだけ接触のある
居酒屋のおじさんの料理なら
「シンボして食べとけ」と
客にエラそうにいうところですがね。

客も
「半額にせえ~!」というでしょうけど。



(一海知義著/漢詩一日一首/参照)
(敬称略)
タグ:池波正太郎
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