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大根の皮の漬けもの 中華風 [絵に描いたどじょう地獄]

邱永漢(きゅうえいかん)宅に
作家仲間が集って
かれの作る自慢の中華料理に
舌鼓を打っていたそうな。

しかし!檀一雄なんかが
「お新香(しんこ)がない」と
不満をいっていたそうな。

中華料理には
「日本の一夜漬けのようなものは」
「あまりない」とか。

そうなんですか。

清朝の宮廷料理のレシピがのっている
愛新覚羅浩著/食在宮廷/に
四季の漬けもの(鹹菜)は
250 種あると書いてありますがね。

もっともそれは日本の漬けものと
同格に扱われるものか
疑問でもありますが。

日本の漬けものは
特に私のような平均以下の
貧しい食生活では
おかず・お惣菜の
立派な位置にありますが。

中国の漬けもの(鹹菜)は
調味の補助食品かも知れません。
宮廷料理でも中国の庶民の食卓でも。
粥に添えて味覚を楽しむとかいうふうに。



邱は
口うるさい文士たちのために
「醃蘿蔔皮(いえるおぷうぴい)」という
漬けものを考えついています。

「蘿蔔」は大根のことですね。
大陸に侵攻した日本帝国軍を
「蘿蔔」とさげすんだと
聞いたことがあります。

日本の兵士はやたら大根を好んだとか。
煮もの!漬けもの!なます!大根おろし!
さらに干し大根!汁ものの具にと。

軍隊調理法(昭和 12 年陸軍省)を
パラパラめくれば
大根飯!関東煮等々
あちこちに大根の記述があります。

それはさておき邱の漬けものは
その「蘿蔔」の「皮」を使うのですね。

大根の皮を短冊に切って塩をまぶし
水分をしぼり
調味料(醤油!味の素!ごま油)に
1 晩浸けておくだけとか。

「漬ける」じゃなく「浸ける」ですね。



清朝の漬けものも
ごま油を振って食卓に出すことが
多々あるようです。

では!
私もマネして「梅蘿蔔皮」(?)を。

大根の皮に
梅肉(梅干をたたいたもの)をまぶして
水分をしぼります。

味の素を振ってごま油をからめます。
blog大根皮胡麻油.jpg

おいしいじゃないですか。
ごま油がいいですね。



皮といえば
冷蔵庫に
カブラ(蕪)の皮の漬けものを
保存していました。
blogかぶら甘酢.jpg

塩で水分をしぼって
甘酢(穀物酢!砂糖!昆布茶!味の素)に
浸けていました。

普段!味の素等の
旨味調味料は買わないのですが
到来ものがあるので
どんどん使います。はは。

これで十分おいしいのですが
ごま油を振ると
また!違った味が楽しめます。



(上記図書の他)
(邱永漢著/食指が動く/)参照
(敬称略)
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