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長谷寺の牡丹 小島瑠璃子か壇蜜か [解語の枯れ尾花]

門前通りをゆるやかに上って行けば
道の辺の特大の鉢(?)に
ぼたん(牡丹)の花が咲いています。
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つぎつぎに現れて
長谷寺(奈良県桜井市)へいざないます。
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長谷寺は「花の御寺」と称されていますが
ぼたんが一番有名なんでしょうか。
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門前通りが鉤(かぎ)になったところにある
法起院の(郵便?)はがきの木
タラヨウジュ(多羅葉樹)を見て行きます。
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あ!花が咲いています。
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これ!雄花ですか!雌花なんですか?!



長谷寺の仁王門の下で拝観料を納めます。
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入山してすぐに長い登廊があり
その両脇にぼたんが咲いています。
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あちこちの桜も藤も例年よりかなり早く
花だよりが届いていますが
ここのぼたんも
もうくたびれている花茎が多いような。
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「佳名喚作百花王
  (かめいよびて ひゃっかのおう)
「競誇天下無双艶
  (きそいほこる てんかむそうのえん)

唐の皮日休(? ~ 883)は
「百花王」とぼたんを褒めちぎっています。

おなじく唐の羅隠(833 ~ 910)は

「若教解語応傾国
  (もし ごを よくせしむれば
   まさに くにを かたむくべし)
「任是無情亦動人
  (たとい じょうなきも
   またひとを うごかさん)

ものをいえたら傾国の美女になる?!
いや!草木のままでも人心を動かす!?
大変な花ですね。

ぼたんは
隋の煬帝(569 ~ 618)のころから
文献に現れて
唐になったら
競って栽培し!賞美するようになったとか。
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だから万葉集には見あたらないのかも。



本堂の舞台は外に傾いていましたか。
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「隠口(こもりく)の
「泊瀬(はつせ)の山の 山のまに
「いさよふ雲は 妹(いも)にかもあらむ

柿本人麻呂がこの山に葬られた
土形娘子(ひぢかたのをとめ)を詠んだ
万葉集(428)にある挽歌。

土形娘子はどんな人か分かりませんが
身分はないけど
さぞ!美しく気立てのいい
采女(うねめ)だったのでしょう。

長谷寺には美人が似合う?!

紫式部は長谷寺に
「藤原の瑠璃君(ふじわらのるりぎみ)」を
おこもりさせています。

源氏物語の玉鬘(たまかずら)の巻の
薄幸の少女です。

瑠璃君というくらいですから
そりゃもう聡明で美しい!はず。
小島瑠璃子みたいな女の子?!

「こじまるりこ!不細工でんなぁ!」
「こじるり?どこがいいの!あんなブス」

最近!場末の異臭の漂う酒場の隅で
貧しい人たちがバッシングしていましたね。
自分たちが老臭をまとった
鬼瓦みたいなツラの老人・老婆のくせに。

目立てば打たれますか。

壇蜜は本が評価されると
「作家に失礼」
ドラマに出ると
「いつから女優になった?」
教育系のTVに出ると
「AV女優がしゃしゃんな」
パチンコのCMを引き受けたら
「金欠か」と
いつもいいことはいわれないと
ぼやいていますが。

宿命と思いましょう。
思いたいけど
私はまだ 1 度も
そういう宿命に出会わないんですけど。

ま!そういうことで
小島瑠璃子をいじめないでください。
あれ!?なんのはなしでしたか。



「カネ!くれ~!」
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大きな打ち出の小槌(こづち)ですね。

あ!まだ桜の花!?
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ハナミズキ(花水木)でした。

室生寺の五重塔とシャクナゲ(石楠花)?!
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ではありませんが
長谷寺のシャクナゲも鑑賞に値します。

ちなみにこの季節だけ
長谷寺・室生寺間の路線バスを
土日祝にかぎり奈良交通が運行しています。

本坊まで降りてきました。
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帰ります。
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境内は坂道・階段ばかりです。
奥の院までくまなくあるけば
ミニ・ハイキングになります。



門前には
「よもぎ餅」をひさいでいる店多し。
価格は 100 円からいろいろ。
大きさも形も多少違います。
多少違っても一番安いものをひとつ。
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予算の関係です。はは。
これでランチを終了して
帰路!大阪まで 1 時間を
地酒でもちびちび飲みますか。

原酒「こもりくの里」310 円です。
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「隠口(こもりく)」は
先ほどの人麻呂の歌にあるように
「泊瀬(or初瀬orはつせorはせ)の山」の
枕詞(まくらことば)でしょうね。



(石川忠久著/漢詩を読む/)
(佐佐木信綱編著/新訓 万葉集/)
(壇蜜著/泣くなら、ひとり/)参照
(源氏物語の玉鬘が手元に見あたりません)
(記憶違いでしたら笑って許して!がはは)
(敬称略)
タグ:源氏物語
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