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へちまの田楽 子規は食べなかった?! [半煮え!生煮え!]

「へちま(糸瓜)」が到来しました。

もちろん!青もの!食品として!です。

最近はマスコミの露出が多いので
周知されてはいますが
「たわしを食べるのか」と
知っていても下手な冗談をいう
おじさんがまだ生き残っていますが。

とはいうものの私も
長じて主に九州や沖縄出身の人たちに
教えてもらったのが最初で
こどものころの食卓に
「へちま」の惣菜が
登場したことはありません。

家の周囲でぶらりぶらりしていても。

京都では昔から
食品として認知されていたのですね。
昭和 5 年(1930)発行の野菜百珍に
ちゃんと記述があります。

田楽!粕漬け!汁の実!なんて。

おたあ(母)さま~!
庭のへちま!食べられるんですよ~!
食べましょうよ。
もう遅いですけどね。



へちま(糸瓜)といえば
正岡子規を思い浮かべてしまいます。

死の前年(1901)から書き留めた
日記みたいな
「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」には
「へちま」の記述や句がいっぱい。

病床から庭の棚を見ているのかな。

余談ですが
棚には夕顔もあるようです。

「夕顔かふくべか
「干瓢(かんぴょう)か分からず

なんて書いています。

「ふくべ」は
瓢箪(ひょうたん)のことでは?!
植物学的には
夕顔とおなじものでしょう!
実の形が違うだけで。

夕顔の実を干したものが干瓢では!?

3 者にあまり違いがないような。

ただ!瓢箪の実は苦い!
私が育てた経験では。

花粉が交雑すれば干瓢も苦い!
いっしょに植えてはいけません。

しかし!

「夕顔一、干瓢二落つ

区別していますね。

また!

「夕顔三つ瓢(ふくべ)一つ
「干瓢(かんぴょう)三つ
「糸瓜(へちま)大小十三

「夕顔」と「ふくべ」と「干瓢」
明らかに違うというのですね。

それはともかく
へちまや夕顔の実を
食べるはなしはありません。

夕皃汁(ゆうがおじるか?)の
句がひとつありますが
子規が直接食べたものかどうか。

それも生の実を食べた訳ではないような。
つまり干瓢汁では。



閑話休題。

「へちま」の青い実!
もう季節的に終わりかも。

大切にいただきましょう。

皮をむいて輪切り。
フライパンを熱し
胡麻油で焼いてみそ汁の具に。
blog71へちま.jpg

胡麻をすり入れれば
へちまの「どんがめ汁」になりませんか。

田楽はいかがでしょう。
blog72へちま.jpg

オリーブ油で焼いて
ブランデーでゆるめた生味噌をトッピング。
甘味はなし。

サラダ油で炒めたへちまを昆布だしで煮て
醤油!みりん!酒で調味。
かつおの削り節をからめたら
土佐煮と呼べませんか。
blog73へちま.jpg

皮?!
なんとかなるような。
サラダ油で炒めて
塩吹き昆布を混ぜてみました。
blog74へちま.jpg

箸休めにはなりました。



(林春隆著/野菜百珍/)
(正岡子規著/仰臥漫録/)参照
(敬称略)
タグ:正岡子規
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