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飛び魚の絵馬 今熊野観音寺の紅葉 [平安京有情]

京都市東山区の剣(つるぎ)神社。
blog51剣神社.jpg

創建のときに
重要な剣を埋めたからでしょうか。

私は剣が集まってきたからじゃないかと
ひそかに思っています。

なんの剣かというと
死体が抱いていたもの!?

このあたりは「とりべの」
平安京の葬送の地。
庶民のそれは
風葬に近い簡単な野辺の送りだったはず。

それでも守り刀くらい
持たされていた人もいたのかも。

その刀や剣がころがり出てくることも
まれではないでしょう。
その処分に困りますよね。
それが集まってきたと考えてしまうのですが。

この神社の絵馬は「トビウオ(飛魚)です。
blog52剣神社.jpg

上がオス!下がメス!たぶん。
下のトビウオは口紅をしているから?!

神さまがトビウオ好き!とも聞きますが。
海から遠い里なのに!?

ここの神さまに「願掛け」のときには
トビウオ断ちをするのでしょうか。
それなら比較的!というより
全然楽な食物断ちですね。あは。

トビウオ!
やっぱり!剣に似ていませんか。



剣神社の近くに
なごんちゃん(清少納言)の仕えた
中宮・定子の眠る
鳥戸野(とりべの)陵があります。
blog53鳥戸野陵.jpg

高貴な人の葬送地は
豊臣秀吉の豊国廟がある
阿弥陀ケ峰(拙ブログ 2018/09/29)の南西。
そこは「とりべの」には違いありませんが
漢字で書けば「鳥戸野」だとか。

ちなみに阿弥陀ケ峰の北西は「鳥辺野」
庶民の死体が投げ置かれた(?)ところ。

上記の逆を
説かれる方(瀬戸内寂聴)もいますが
はたして。

「鳥部野」と書いておけば
両方を指して無難な(?)ようです。

鳥戸野陵は静かです。
だれもあがってきません。
眼下に京都タワーが見えます。
blog54.jpg

「枕草子」の中では
あんなに生き生きとしている
聡明な人たちも
その期間は短く
定子が 24 歳で一期を終え
同時になごんちゃんの消息が消え
一条天皇も藤原道長にあやつられ
32 歳で崩御しています。

出自は卑しく
脳みそは軽いオラの人生。
これでよかったのかも。
ま!なにもなくても気楽ですから。



鳥戸野は日本の王家の谷。
天皇や皇族の陵が集中しています。
その中心に
泉涌寺(せんにゅうじ)があります。

北の塀の外からのぞくと
(よいこはマネしてはいけません)
秋なのに
あんまり紅葉はありませんね。

大きな仏殿の前にぽつんと
緑!黄!赤のモミジがありました。
blog55泉涌寺.jpg

反対側の下方が赤く燃えています。
blog56来迎院.jpg

すずやかな白い花の群れと
気になる白い垣もあります。

来迎院ですね。
下に降ります。
ああ!白い花はサザンカ(山茶花)かな。
blog57来迎院.jpg

きれいな白い垣は竹で編んだ垣。
なんという名前の垣なんでしょうか。



来迎院の北は今熊野観音寺。
blog58今熊野観音寺.jpg

鳥戸野陵に向かって!もどっています。はは。

弘法大師が紅葉の中におわします。
blog59今熊野観音寺.jpg

上からお大師さまの背を撮ったりして
すみません。
blog60今熊野観音寺.jpg

東側の山上の医聖堂(多宝塔)に向かい
鐘楼の横を通ると
公孫樹(いちょう)の葉が
散り敷いていました。
blog61今熊野観音寺.jpg

あ!?
葉がとても小さい。
blog62今熊野観音寺.jpg

樹は幹回りが 2.5m 以上ありそうな
大木なのに。
こんな種類なんでしょうか。

ちなみに私の近隣の寺の
公孫樹の葉(下記画像の左側)は
横の長さが
10cm 以下のことはありません。
blog63.jpg

右側の葉がここの公孫樹のもの。
5cm ほどじゃないですか。

紅葉ばかりに気を取られていましたが
ピンクの花をたくさんつけた木々を
ジョロウグモがながめています。
blog64.jpg

花はサザンカでしょうか。

今熊野観音寺は
紅葉祭(2018/11/17 ~ 25)中でした。
blog65今熊野観音寺.jpg



泉涌寺道をくだって行けば
どんどん人が増えてきます。

今年も
「大陶器市」という
「泉涌寺・東福寺 窯元もみじまつり」を
開催していました。

以前と(拙ブログ 2016/11/23
おなじようなので今回は参加しませんが。

JR(および京阪)の東福寺駅の周辺は
平日なのに
佃煮にしてもあまるほどの人のかたまり。

東福寺の通天橋の
「もみじ」見学目当てでしょう。

その人の波をかき分けて帰ります。
この街にきたらなぜか思い出す
「赤飯まんじゅう」(130 円)を買って。
blog66.jpg

ちなみに右は
「お火焚きまんじゅう」(190 円)
京都のこの季節によく見られる
あん入りの
蒸したシンプルなまんじゅうです。



(瀬戸内寂聴著/古都旅情/参照)
(敬称略)
タグ:枕草子
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