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甘長の納豆イタめし [もっそうライス]

「ワケあり!です」

店頭で声を張りあげているおね~さん。

1kg はないかも知れませんが
徳島県産というとうがらし「甘長」は
そこそこのボリューム。
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「ワケあり」でも「傷もの」でも
「産地偽装」でも「品種名詐欺」でも
よしんば「盗品」でも!買います!
100 円玉ひとつというのなら。

ゴワゴワして硬いものが多い。
収穫してから日も経っています。
しかし!
可食できない部分は思ったより少ない。

ちょっと得した気分。
かわゆいもんじゃのぉ!貧乏人は。



洗います。

すごくいい加減な人生を送っていますが
結構神経質に洗います。

ある場末の居酒屋で
客が「石をかんだ!」と訴えました。

菜っ葉のおひたしかなんかを
食べていたのでしょう。

「しっかり洗っとけよ!」
なんて抗議する客!

「けしからん!」
「明日!八百屋をきつく叱っておく」と
店主兼板前兼皿洗いのおじさんが
「わしゃ!悪くない」顔で
いけしゃあしゃあといいます。

菜っ葉を洗うのは八百屋の仕事らしい。
その居酒屋の常識は。

料理好きだった向田邦子も
手早いけど
野菜は洗わなかったそうな。

「おなかをこわした人は」
「運が悪いのよ」といっていたとか。

人間はことのほか
丈夫にできているのです。



向田邦子の得意料理に
「ピーマンの佃煮」がありました。

ピーマンを炒めてから
ザルに取って熱湯をかけて油抜き。
それを生醤油だけでいり煮。

失礼ながら
料理というほどものでもないような。

とりあえず!それを試します。

よく洗って!水切りした「甘長」を
フライパンで空煎りしてみます。

油抜きをするのなら
初めから
使わなくてもいいと思ったのですが。

でも!温度とか時間とか
微妙に味に差が出るのかも。

焦げむらができそうなので
日本酒をザバッとかけ
おまじない程度の塩を加えます。

少し!しんなりしたものを加工。
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左は
梅肉(梅干をたたいたもの)を
ただ!まぶしたもの。

真ん中は
麺つゆの素( 3 倍濃縮)で
しばらく煮たもの。

右が
味噌と日本酒で煮たもの。

生醤油が少ししかなかったので
生醤油煮は試してはいません。

どれもシンプルですがなかなかの味。

強いて評価すれば
個人的には梅肉和えが一番かな。



ごはんを作ります。

「甘長」を小口切り。
オクラも切ります。
1 片のにんにくを焼いてから
「甘長」とオクラを炒め
薄く塩胡椒して取り出します。

冷やごはんを電子レンジにかけてから
生卵を溶き混ぜます。

それを焼けば簡単に
たまごをコーティングした
ごはん粒になります。
ゆでたスパゲティを
パンパンパンと切って入れます。

「甘長」とオクラをもどします。

いい感じ。

納豆を加えます。

失敗かな。

パラパラ焼きめしが
すごく!粘り!
かたまりができますね。はは。

かまわずかき回してから
だし醤油少々で調味。
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好物の青ネギをたっぷり散らしました。



早く料理しなければならない
「ワケあり」のとうがらしが
まだ!たくさん残っていますが
疲れたので
日本酒のオンザロックを飲み休憩。



(向田和子監修/向田邦子の手料理/)参照
(敬称略)
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