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重陽祭 車折神社 [平安京有情]

わが姉・なごんちゃん(清少納言)にご挨拶。
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清少納言の末路は分かりません。

たぶん!
定子の陵のある今の東山区の
鳥戸野(とりべの)あたりで
一期を終えたのでしょうけど。
ここ右京区の車折(くるまざき)神社には
御霊(みたま)を祀る社があります。

「煙とも雲ともならぬ身なれども
「草葉の露をそれとながめよ

定子の辞世の歌のひとつにありましたが
清少納言の気持でもあるのです!きっと。

清少納言社と向かい合わせに芸能神社。
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その横の中門の向こうの本殿がにぎやか。
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今日(2019/09/09)は重陽祭ですね。



関係者でも参拝者でもない
バチあたりの私ですが
正面の賽銭箱の前から見させてもらいます。
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いいのでしょうか!いいことにします。

菊の花を神前にお供えしています。

祝詞(のりと)が奏上されています。

「陽の字が重なるよき日に」とか
聞こえましたが。

魏の文帝がいう
「九は陽数たり
「しかも日月並びに応ず
「俗、その名を嘉(よみ)す
の通り
陽数の九が重なり重陽ということで
大昔は災いの多い日と考えられていたのに
理由はよく分かりませんが
後に吉祥の日になったのでしょうか。

「茱萸(しゅゆ)をおび
「餌(じ)を食らい
「菊花の酒を飲まば
「長寿ならしむ

「茱萸」は
貝原益軒が「ぐみ」と誤訳したのが
今も使われているそうな。

ホントは「山椒」の実の類だとか。

「餌(じ)」はあて字?!
本字(?)は難しい字なので私は書けません!
省略しますが
「粉餅」のこと!?
牛!羊!豚!の肉と米粒で作るご馳走?!
私には
餃子のようなイメージしか湧きませんが。

重陽の節句には
飲宴しなければならないようです。



雅楽が奏でられています。

舞楽が奉納されました。
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菊の花を持って舞っています。
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菊の挿頭(かざし)もつけています。
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この後
菊酒のふるまいがあるそうなのですが。



「らんでん(京福・嵐山本線)」に
車折神社駅があります。

隣の駅は鹿王院(ろくおういん)駅です。

やっぱり駅名に代表される古刹
鹿王院があります。
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山門をくぐると長い参道があります。
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秋には紅葉がおおいかぶさってきます。

建てものをつなぐ通路には
陶器のタイルでしょうか
中国の寺院のように私には感じます。
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本堂内は威圧感を覚えたので
「舎利殿」に勝手に(?)に入り
大厨子の前でしばし沈思黙考。
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来し方の恥ずかしきことの数々。
涙があふれそう。

濡れ縁にも正座。
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暑い!
この日は残暑とかたづけられるほど
生やさしいものではありません。

庭の苔が焼けています。

舎利殿の肩の山は嵐山でしょうか。
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芋の子を洗うような人のきしみの
喧噪はここまで届きませんね。



「らんでん」に沿って歩いてから
渡月橋を渡ります。
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今日の嵐山は夏ですね。
重陽の菊の節句ではありません。

もっとも旧暦の 9 月 9 日は
ひと月先ですけどね。



(宗懍著/荊楚歳時記/守屋美都雄訳注/)参照
(敬称略)
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