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南禅惣門から無鄰菴へ [平安京有情]

「南禅惣門」です。
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南禅寺(京都市左京区)の門ですが
南禅寺から歩いて
10 分以上離れています。

寺院とはなんの関係もないような街の中。
でも!大昔にはこのあたりは境内で
ここは参道だったのでしょう。

明治になって!廃仏毀釈の嵐の中
南禅寺は広大な境内を奪われ
残る境内の中を
疏水の水路まで引かれてしまいました。

このあたりにはラブホテルが多かったような。

今!なんだかラブホテルの影が薄い!?
気のせいか!
門の雰囲気も違っているような。



「瓢亭(ひょうてい)」があります。
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この塀にからみついているのは
ビナンカズラ(サネカズラ)でしたか。
赤い実のつくころに
1 度だけ朝食かなにか食べにきたような。

ひとりでくるはずはないのですが
思い出せません!だれときたのやら。
大きな歓喜の出会いも
ひどい怨恨の別れも
残さない人だったのでしょう。

ごちそうになったのかも。
あごでしゃくられて連れてこられたのかも。

ものおじしないで進む
ブランド品のピンクのスカートの
裾を見ながらおどおど歩いて
ふと顔をあげたら赤い実を見たような。

他の記憶と混濁しているのかも知れません。

瓢亭の向こうの白壁は
蔵のようにも見えますが
無鄰菴(むりんあん)の洋館ですね。



無鄰菴に寄ってみます。

入り口が小さい。
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高さは 1.5m ほど。
大関時代の小錦は入れません!たぶん。

山縣有朋が別荘か別邸に建築したもの。

まず!洋館の 2 階にあがります。
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ここが「無鄰菴会議」の場所。
伊藤博文や桂太郎らと
日露戦争開戦前にはなしあったとか。

茶室があります。
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苔のきれいな庭です。
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浅い水があります。
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山縣は止水が嫌いだったようで
水が流れています。
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建設時に水は
琵琶湖疏水を引いていたようですが
今はどうなんでしょう。

だれかが漁をしています。
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今も魚が流れてきているのでしょうか。



母屋で休憩。
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ほうじ茶とまんじゅうをいただきます。
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三笠焼に
「Murin-an」と
「流水の模様」が押されていました。

もうひと月もすれば
色づいた木々に心が染まることでしょう。

でも紅葉の季節には
遠い日のだれかのように
色気づいた輩が押し寄せてきて
落ち着かないかも知れませんが。



(敬称略)
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