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邪馬台国はモナリザのほほえみ [いわなが姫の丑の刻参り]

奈良県の大和高田市の「さざんかホール」で
「邪馬台国はどこだ!」
「纏向(まきむく) vs 朝倉」の
講演会がありました。
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参加者はほとんど男性ですね。
古代史の興味は
顕著に性差があるのでしょうか。

近畿の纏向説は石野博信講師。
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九州の朝倉説は安本美典講師。
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おふたりとも 80 歳代半ば!
ボケている同輩も多い中
頭脳はさえていて活舌も衰えていません。



邪馬台国は今のところ日本に
ここだと書かれた物証がなにもありません。

中国の三国志の中の
いわゆる魏志倭人伝にある国ということ。

その場所がよく分かりません。
よく分からないから我田引水!
100 人が 100 通りの読み方をして
結果 100 の比定をすることに。

ここは誤字だ!
いや!こここそ認識不足だ!
あそこは間違えていると
勝手に思いつきでつつけば
日本のどこでも邪馬台国になってしまいます。

早いはなし!学者だけではなく
だれでも邪馬台国探しに参加できそう。
現実に参加しています。

ある本には灰神楽の中の論争とありました。

それでも多くの人をひきつける
「モナリザの微笑」という人も。



また!大きな遺跡が出るたびに
邪馬台国に関連した見出しが
新聞等におどります。

新聞やマスコミは無責任ですから。

日本に古墳が 10 万基とも 20 万基とも。
それだけのものを建造する力があった
邪馬台国クラスの「邑(むら)」や「国」が
日本中に多くあったということだけでは。

いや!邪馬台国のころには
墳丘墓しかないといわれたりしましたが。

私なんかどれが古墳でどれが墳丘墓か
全然!分かりません!

博物館で「あれは恐竜だ!」といえば
「それは翼竜です」と
小生意気なこどもに諭されるようなものです。

恐竜も翼竜も魚竜も
私の辞書では「恐竜」と叫びたいのですが。

同様に古墳も墳丘墓も
私にはおなじような認識です。



ともかく邪馬台国は
魏志倭人伝を精読しなければ始まりません。

魏志倭人伝は漢字で書かれています!当然。

精読に日本語の
「訓読み」でいいものでしょうか。

中国語は
ひとつひとつが独立した意味と
音を持っている語を並べています。
学者は孤立語と呼んでいるのかも。

日本語は
世界に少ない膠着(こうちゃく)語です。

「を」とか「に」とか「は」とかの助詞とか
それに助動詞とかがなければ
おかしな日本語になります。

勝手に助詞助動詞をつけて!返り点を打ち
孤立語を膠着語で読んで
魏志倭人伝の
機微にふれられるものでしょうか。



私には音感がありません。

音感がないから
模倣ができません。
どこへ流れて行っても
その土地のことばが習得できません。

ちなみに外国語は絶対できません。

甲羅に苔が生えるほど大阪にいても
大阪弁ができないので
大阪気質が理解できません。

魏志倭人伝の訓読みに
そんな感慨がよぎります。



おふた方の討論を期待したのに
なにか拍子抜け。
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司会者が適任じゃないのか(失礼!)も。

この日は
安本講師の「九州の朝倉」説!
独壇場のようでした。



(敬称略)
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