金精大明神 [はなしのはなし 食えぬ梨]
遠い昔の噺(はなし)でございます。
1 万石とはいえ大名ですからお殿さまには
朝から仕事やしきたりが詰まっております。
先々代から質実剛健のかけ声の元
決められた朝食を摂ります。
年中!ぬるいみそ汁!めざし小 1 尾!
生姜の漬けたもの 1 切れで
冷えかけたごはんを少々!まずそうに食べます。
食事中に結髪(けっぱつ)係が
月代(さかやき)を剃ったりするので
わずらわしいこと。
そこへ秘書兼雑務係の吉之助が
さいころをうやうやしく
三方(さんぼう)にのせてきました。
金精(こんせい)大明神さまから」
いただいてまいりました」
「なんのためじゃ。
未だ!お世継ぎに恵まれませぬ」
そこで大明神さまのお力を借りることに」
昨日!ご重役さまご一同で合議されました」
このさいころの出た目で」
今夜のお夜伽(よとぎ)のお部屋さまを」
決めていただくことになりました」
「よけいなことをしおって。
「だいたいな!あの 5 人の女!
「だれが決めたのじゃ!
「だれが抱いてみたいのじゃ。
「人三化七(にんさんばけしち)!
「化けもののほうが勝っているではないか。
そんなご発言は困ります」
ご重役ご一同が検討に検討を重ねて」
多産系の女性を選んだ」
ありがたい結果でございます」
「なにがありがたいものか。
「余は広瀬すずや
「橋本環奈のようなタイプが好きなんじゃ。
「年増ならまさみもいいぞ。
久本雅美でございますか」
「長澤まさみじゃ!
私どもなら「するな!」といわれれば
よけいにしたくなります。
いわれなくてもしたい毎日です。
ところが「どんどんしなさい!」
「寝る間も惜しんでしなさい!」といわれれば
いわれるほどしたくはないものらしい。
ま!そういう経験は一生ありませんけどね。
大きなお屋敷や由緒ある家では
こどもをたくさんこしらえることが
義務であり仕事でもあります。
義務や仕事はだいたいがしたくないものと
相場が決まっております。
「お!さいの目は 6 だ!
「6 人目はいないから!今日は休むぞ。
6 が出たときには再度振っていただき」
そのお方と 2 回戦していただきます」
「またまたそういうことを!
「余を抜きで決めるでない!
神さまのご託宣にございます」
もう 1 度 6 でしたら!さらに 2 回戦」
つごう 4 回戦していただきます」
「そちはそういうことを
「よくもイケしゃあしゃあいえるのぉ!?
私ではございません!ご神託にございます」
3 でございますね」
おめでとうございます」
おつゆのお方さまでございます」
さっそく奥にお支度おこたりないように」
いいつけてまいります」
「よりによって!おつゆか!
「後ろから見たら取的(とりてき)に勝る偉丈夫じゃ!
「相撲をとったら東の大関間違いなし!
「前から見たらくしゃみした狆(ちん)が
「ひきつけを起こす顔じゃないか!
「吉之助!そちにひと夜
「貸与するから試しに抱いてみよ。
「寝返りをうっても!乳房は残るぞ!
「ホルスタインも真っ青になる乳じゃ!
「その裸を見たら!震えが止まらなくなろうぞ!
「ずっと貸し与えておいてもいいぞ。
殿!おつゆのお方さまほど」
すばらしい家系はございませぬ」
ご母堂さまも伯母上さまも」
13 人ご出産されております」
ご家老さまのご子息に嫁がれた」
おつゆの方と瓜ふたつの」
妹君さまは 19 歳ですでに」
4 人目をみごもっていらっしゃいます」
「家老の子といえば佐内のことか。
御意」
「あいつはやさ男のクセに勇敢じゃのぉ。
「蛮勇があるもんじゃ!
「いくさのときには一番槍にしようぞ。
殿!残念ながら」
今日は夜伽には行ってはなりませぬ」
「いつも行きたいことはないのじゃ!
先々々代さまのご命日」
精進日でございます」
「お!それはめでたい。
ご発言はお慎みねがいます」
「今日は天気もいいので
「狩りにでも行くか。
精進日でございます」
「遠出の散策ぐらいいいではないか。
なんてのん気に馬で丘を走ります。
「吉之助!みなはどうした?
馬は殿と私だけでございます」
徒歩(かち)のものは遅れます」
「お!麦畑でなにをしておる?!
村の若い男女がまぐわっております」
「なに!しもじものものも!するのか!
御意にございます」
「けしからん!
フツーでございます」
「行く~!行く!といっているではないか!
「どこに行くのじゃ?!
おなごはそういうものにございます」
「人殺しじゃ!吉之助!早く助けに行け!
「死ぬ~死ぬ!といっているではないか!
おなごはいつも!そういうものにございます」
「な!なんじゃ!あの男の股間のものは!?
「異常に大きいではないか!
「尋ねてみようぞ。
「あ~!これ!
あ!これはお殿さま!ご無礼を」
「あ!しまうではない!よく見せよ。
「そちのイチモツは大きいのぉ!
この村では一番小さくて」
いつもからかわれておりやす」
「なんと!これで!小さいとな?!
みな!オラより大きゅ~ごぜ~ます」
下の水車小屋のごんぞうなんか」
オラの倍はごぜ~ます」
その日からお殿さまは眠れません。
「あの男のイチモツが小さい!?
「ゆうに余の 3 倍はあるというのに。
「一体全体!どうなっているのじゃ。
「あ~!医者の元庵を呼べ!
殿!どうなされました」
どこかお具合が、、、?」
「あ!人払いじゃ!
「元庵とふたりきりにせい!
「あ!これは向学の志で尋ねるがの。
「特定の人のことではないぞ。
承知つかまつりました」
「その~!イチモツじゃ。
は?」
「人並みの大きさはどのくらいじゃ?
そうでございますね」
人差し指と中指と薬指を重ねて」
第一関節を握ったほどの太さはよく見かけます」
「ほう!かなりじゃな。
こちらの武芸に励んでいるご家来衆なら」
さらに親指を合わせたくらいが」
フツーにございます」
門番の吉三は」
5 本の指!全部合わせて」
さらに第二関節を握ったくらいございます」
「あ~!特に聞きたい訳ではないがの!
「小指 1 本くらいなイチモツを
「見たことがあるか?
はい!私の孫はそうでございます」
今年 9 歳になります」
「お里は元気かな!会いたいぞ。
乳母のお里がやってまいります。
これはこれは若さま」
お久しゅう存じます」
若さまが数えで 7 歳まで」
私の乳房を持たねば」
おねむになられなかったのが」
昨日のようでございます」
「あ~もうよい!そのはなしは!
今!ちらりと拝見しましたら」
お部屋さまはみんな」
りっぱなお乳をお持ちの方ばかり」
若さまは今も」
大きなおっぱいがお好きなようで」
「あ!お里とふたりきりにせよ。
今!私の乳房をお求めになられますか」
まぁ!うれしゅうございます」
「いらぬ!いらん!
「大きな乳房も大きな尻もきらいじゃ!
「ついでにいえば!狆(ちん)顔も!
「フレンチブルドッグ顔もきらいじゃ!
「実はお里だけにしか
「聞けないことがあるのじゃが。
お里だけしか知らない幼少の若さまの」
恥ずかしいこと知っている身です」
なんなりとお尋ねあれ」
「その若さまはやめよ。
「余はもう 29 歳じゃ!数えで。
「その~!男女のまぐわいのことじゃ。
お許しくださいませ!お里にその任は」
でも!たってのご希望なら、、、」
「すぐ脱ごうとするんじゃない!
「だれがそちとするもんか。
「お里じゃなく!さとみなら燃えるがの。
里見まさとでございますか」
「そりゃ!男の漫才師じゃろう。
里見浩太朗で」
「どうしてそう!じいさんばかりいうのじゃ!
「石原さとみじゃ!本名はお国じゃ。
「つまりじゃな。
「あのとき!おなごは行く!行く!というのか?
それはもう!」
魂が飛んで行くような心地にございます」
自然に!覚えず!行く!といってしまいます」
私が 16 のとき陣内に嫁ぎましたころ」
まだ 21 だった陣内は血気盛ん!」
朝晩!魂を飛ばせてくれました」
「死ぬ!死ぬ!はどうじゃ?!
魂が天上か奈落か!どこかへ行ってしまい」
一瞬!気を失ったりします」
私が陣内に、、、」
「お里の思い出はまた聞くとして
「それはどのおなごもそうかえ?
おなごと生まれたらさように存じます」
「そのぉ!男の持ちものによらぬかえ?
大小は関係ございません」
あそこから赤子を産むのでございます」
伸縮自在でございます」
おなごは器用です!行こうと思えば行けます」
「たとえばじゃ!仮のはなしじゃが
「別に聞きたくもないのじゃが
「小指のようなイチモツでもいいのかえ?
ほほほほ!それはちょっとぉ」
いくら伸縮自在とはいえ」
それには対応できないような気がいたします」
いくら行こうと思っても笑ってしまい!ほほほ」
たぶん!痛痒もないような」
なにかお心あたりの殿方がございますか」
お里が調べてまいりますが」
「あ!いや!思いついた仮のはなしじゃ。
お殿さま!それからというものは
なにをしてもうわの空。
あれほど好きだった乗馬の遠出も
2 度 3 度馬から落ちそうになります。
「行く!行く!も
「死ぬ!死ぬ!も聞いたことがないぞ。
「そういえば
「おつゆなんか!まだ攻撃の最中に
「もう抜いてしまっていると
「勘違いしたこともあったわい。
殿!ここがさいころを授かった」
金精大明神にございます」
「な!なんじゃ!?
陰陽石!石のイチモツにございます」
領内のイチモツを集めております」
形よき岩や石が見つかったら」
めでたく!みな!ここで祀(まつ)ります」
5 尺以上のものが 48 本!」
3 尺以上を数えれば 129 本ございます」
1 尺以上なら、、、」
「もうよい!
「けしからん!こんな松茸石!
「大き過ぎて!けしからん!
「ふしだらである!
「すぐ!処分してしまえ!
境内に穴を掘り
石のイチモツを全部埋めさせてしまいました。
それだけでは興奮が収まらず
金精大明神の社(やしろ)をたたき壊し
埋めた石の上で燃やしてしまいました。
怒ったのは!金精大明神!
「見るもの見せてくれようぞ!
星空がきれいな晴天が
にわかにかきくもり
お殿さまの寝室にだけ雷光がとどろき
豪雨がたたきつけました。
「昨夜はひどい雨だったのぉ。
「ややや!余のイチモツがない!
お殿さまの股間が毛玉だけ。
おしっこ用に
麦わらが 1 本差し込んであります。
お殿さまは一瞬!気が遠くなりました。
「あ~!これが
「行く!行く!死ぬ!死ぬ!かぁ、、、。
これはなにかのたたりにございます」
領内の僧侶を全員集めて読経。
近隣からも祈祷師を大挙呼び寄せて
天を焦がすような護摩焚き。
まったく効き目がありません。
殿!これは金精大明神の」
お怒りではないでしょうか」
「すぐ!石の松茸を掘り出して洗い清めろ!
するとどうでしょう。
お殿さまの股間に
5 分(1.5cm)ほどの盛りあがりができました。
「つぎはお堂じゃ!
「以前の 5 倍ほどのものを建立せよ。
社殿ができあがると
お殿さまの股間が 1 寸ばかりになり
もう!麦わらは不要になりました。
「石のイチモツさまに
「1 体ずつ見合う社を造りお納めしろ!
大小の社があふれて
境内を拡張しなければならなくなりました。
すると!なんと
お殿さまのイチモツが昔の 2 寸くらいに!?
もとの近くにもどったようです。
殿!月に 1 度は領民みな仕事を休み」
金精さまに参詣し」
まぐわいに専念させたらいかがかと」
「よき考えじゃ!
「その日は全領民に
「精のつく食べものを配給せよ。
まことにすばらしい考えであらせられます」
すると!
お殿さまの持ちもの!
以前より 5 分くらい長くなり
太さも確実に増しました。
「そうか!この調子で大明神を喜ばせたら
「どんどんナニが大きくなるに違いない。
「やがてこの国一番になるじゃろうて!ふふふ。
「しかし!つぎにすることが思いつかぬ。
「なにかないものかのぉ。
殿!石の女性器も祀ったらいかがでしょう」
「お~!グッドアイデアじゃ!
さっそく「褒美をとらす」といえば
領内から石のそれが大小 100 以上集まり
りっぱな女神さまの社殿もできました。
「あ~!城内のおなごしたち
「上のもの下のもの!みな
「物見遊山を兼ねて参詣に行くように。
「10 日に 1 度はゆっくりしてまいれ。
殿のこと!みな名君と呼んでおります」
「よいよい!呼ばなくても。
「余のあれが大きくなればいいだけじゃ!
「楽しみじゃ!わははは。
しかし!お殿さまの持ちもの!
一向にあれ以上の成長がありません。
「どうしたのかのぉ!面白くないのぉ。
お殿さま!大変でございます!」
「なんじゃ!おつゆ!
私のあそこが急に大洞窟に!」
2 倍!いや 3 倍になってしまいました」
城内の女性がみんな股間に手を置いて
大騒ぎしております。
(敬称略)
1 万石とはいえ大名ですからお殿さまには
朝から仕事やしきたりが詰まっております。
先々代から質実剛健のかけ声の元
決められた朝食を摂ります。
年中!ぬるいみそ汁!めざし小 1 尾!
生姜の漬けたもの 1 切れで
冷えかけたごはんを少々!まずそうに食べます。
食事中に結髪(けっぱつ)係が
月代(さかやき)を剃ったりするので
わずらわしいこと。
そこへ秘書兼雑務係の吉之助が
さいころをうやうやしく
三方(さんぼう)にのせてきました。
金精(こんせい)大明神さまから」
いただいてまいりました」
「なんのためじゃ。
未だ!お世継ぎに恵まれませぬ」
そこで大明神さまのお力を借りることに」
昨日!ご重役さまご一同で合議されました」
このさいころの出た目で」
今夜のお夜伽(よとぎ)のお部屋さまを」
決めていただくことになりました」
「よけいなことをしおって。
「だいたいな!あの 5 人の女!
「だれが決めたのじゃ!
「だれが抱いてみたいのじゃ。
「人三化七(にんさんばけしち)!
「化けもののほうが勝っているではないか。
そんなご発言は困ります」
ご重役ご一同が検討に検討を重ねて」
多産系の女性を選んだ」
ありがたい結果でございます」
「なにがありがたいものか。
「余は広瀬すずや
「橋本環奈のようなタイプが好きなんじゃ。
「年増ならまさみもいいぞ。
久本雅美でございますか」
「長澤まさみじゃ!
私どもなら「するな!」といわれれば
よけいにしたくなります。
いわれなくてもしたい毎日です。
ところが「どんどんしなさい!」
「寝る間も惜しんでしなさい!」といわれれば
いわれるほどしたくはないものらしい。
ま!そういう経験は一生ありませんけどね。
大きなお屋敷や由緒ある家では
こどもをたくさんこしらえることが
義務であり仕事でもあります。
義務や仕事はだいたいがしたくないものと
相場が決まっております。
「お!さいの目は 6 だ!
「6 人目はいないから!今日は休むぞ。
6 が出たときには再度振っていただき」
そのお方と 2 回戦していただきます」
「またまたそういうことを!
「余を抜きで決めるでない!
神さまのご託宣にございます」
もう 1 度 6 でしたら!さらに 2 回戦」
つごう 4 回戦していただきます」
「そちはそういうことを
「よくもイケしゃあしゃあいえるのぉ!?
私ではございません!ご神託にございます」
3 でございますね」
おめでとうございます」
おつゆのお方さまでございます」
さっそく奥にお支度おこたりないように」
いいつけてまいります」
「よりによって!おつゆか!
「後ろから見たら取的(とりてき)に勝る偉丈夫じゃ!
「相撲をとったら東の大関間違いなし!
「前から見たらくしゃみした狆(ちん)が
「ひきつけを起こす顔じゃないか!
「吉之助!そちにひと夜
「貸与するから試しに抱いてみよ。
「寝返りをうっても!乳房は残るぞ!
「ホルスタインも真っ青になる乳じゃ!
「その裸を見たら!震えが止まらなくなろうぞ!
「ずっと貸し与えておいてもいいぞ。
殿!おつゆのお方さまほど」
すばらしい家系はございませぬ」
ご母堂さまも伯母上さまも」
13 人ご出産されております」
ご家老さまのご子息に嫁がれた」
おつゆの方と瓜ふたつの」
妹君さまは 19 歳ですでに」
4 人目をみごもっていらっしゃいます」
「家老の子といえば佐内のことか。
御意」
「あいつはやさ男のクセに勇敢じゃのぉ。
「蛮勇があるもんじゃ!
「いくさのときには一番槍にしようぞ。
殿!残念ながら」
今日は夜伽には行ってはなりませぬ」
「いつも行きたいことはないのじゃ!
先々々代さまのご命日」
精進日でございます」
「お!それはめでたい。
ご発言はお慎みねがいます」
「今日は天気もいいので
「狩りにでも行くか。
精進日でございます」
「遠出の散策ぐらいいいではないか。
なんてのん気に馬で丘を走ります。
「吉之助!みなはどうした?
馬は殿と私だけでございます」
徒歩(かち)のものは遅れます」
「お!麦畑でなにをしておる?!
村の若い男女がまぐわっております」
「なに!しもじものものも!するのか!
御意にございます」
「けしからん!
フツーでございます」
「行く~!行く!といっているではないか!
「どこに行くのじゃ?!
おなごはそういうものにございます」
「人殺しじゃ!吉之助!早く助けに行け!
「死ぬ~死ぬ!といっているではないか!
おなごはいつも!そういうものにございます」
「な!なんじゃ!あの男の股間のものは!?
「異常に大きいではないか!
「尋ねてみようぞ。
「あ~!これ!
あ!これはお殿さま!ご無礼を」
「あ!しまうではない!よく見せよ。
「そちのイチモツは大きいのぉ!
この村では一番小さくて」
いつもからかわれておりやす」
「なんと!これで!小さいとな?!
みな!オラより大きゅ~ごぜ~ます」
下の水車小屋のごんぞうなんか」
オラの倍はごぜ~ます」
その日からお殿さまは眠れません。
「あの男のイチモツが小さい!?
「ゆうに余の 3 倍はあるというのに。
「一体全体!どうなっているのじゃ。
「あ~!医者の元庵を呼べ!
殿!どうなされました」
どこかお具合が、、、?」
「あ!人払いじゃ!
「元庵とふたりきりにせい!
「あ!これは向学の志で尋ねるがの。
「特定の人のことではないぞ。
承知つかまつりました」
「その~!イチモツじゃ。
は?」
「人並みの大きさはどのくらいじゃ?
そうでございますね」
人差し指と中指と薬指を重ねて」
第一関節を握ったほどの太さはよく見かけます」
「ほう!かなりじゃな。
こちらの武芸に励んでいるご家来衆なら」
さらに親指を合わせたくらいが」
フツーにございます」
門番の吉三は」
5 本の指!全部合わせて」
さらに第二関節を握ったくらいございます」
「あ~!特に聞きたい訳ではないがの!
「小指 1 本くらいなイチモツを
「見たことがあるか?
はい!私の孫はそうでございます」
今年 9 歳になります」
「お里は元気かな!会いたいぞ。
乳母のお里がやってまいります。
これはこれは若さま」
お久しゅう存じます」
若さまが数えで 7 歳まで」
私の乳房を持たねば」
おねむになられなかったのが」
昨日のようでございます」
「あ~もうよい!そのはなしは!
今!ちらりと拝見しましたら」
お部屋さまはみんな」
りっぱなお乳をお持ちの方ばかり」
若さまは今も」
大きなおっぱいがお好きなようで」
「あ!お里とふたりきりにせよ。
今!私の乳房をお求めになられますか」
まぁ!うれしゅうございます」
「いらぬ!いらん!
「大きな乳房も大きな尻もきらいじゃ!
「ついでにいえば!狆(ちん)顔も!
「フレンチブルドッグ顔もきらいじゃ!
「実はお里だけにしか
「聞けないことがあるのじゃが。
お里だけしか知らない幼少の若さまの」
恥ずかしいこと知っている身です」
なんなりとお尋ねあれ」
「その若さまはやめよ。
「余はもう 29 歳じゃ!数えで。
「その~!男女のまぐわいのことじゃ。
お許しくださいませ!お里にその任は」
でも!たってのご希望なら、、、」
「すぐ脱ごうとするんじゃない!
「だれがそちとするもんか。
「お里じゃなく!さとみなら燃えるがの。
里見まさとでございますか」
「そりゃ!男の漫才師じゃろう。
里見浩太朗で」
「どうしてそう!じいさんばかりいうのじゃ!
「石原さとみじゃ!本名はお国じゃ。
「つまりじゃな。
「あのとき!おなごは行く!行く!というのか?
それはもう!」
魂が飛んで行くような心地にございます」
自然に!覚えず!行く!といってしまいます」
私が 16 のとき陣内に嫁ぎましたころ」
まだ 21 だった陣内は血気盛ん!」
朝晩!魂を飛ばせてくれました」
「死ぬ!死ぬ!はどうじゃ?!
魂が天上か奈落か!どこかへ行ってしまい」
一瞬!気を失ったりします」
私が陣内に、、、」
「お里の思い出はまた聞くとして
「それはどのおなごもそうかえ?
おなごと生まれたらさように存じます」
「そのぉ!男の持ちものによらぬかえ?
大小は関係ございません」
あそこから赤子を産むのでございます」
伸縮自在でございます」
おなごは器用です!行こうと思えば行けます」
「たとえばじゃ!仮のはなしじゃが
「別に聞きたくもないのじゃが
「小指のようなイチモツでもいいのかえ?
ほほほほ!それはちょっとぉ」
いくら伸縮自在とはいえ」
それには対応できないような気がいたします」
いくら行こうと思っても笑ってしまい!ほほほ」
たぶん!痛痒もないような」
なにかお心あたりの殿方がございますか」
お里が調べてまいりますが」
「あ!いや!思いついた仮のはなしじゃ。
お殿さま!それからというものは
なにをしてもうわの空。
あれほど好きだった乗馬の遠出も
2 度 3 度馬から落ちそうになります。
「行く!行く!も
「死ぬ!死ぬ!も聞いたことがないぞ。
「そういえば
「おつゆなんか!まだ攻撃の最中に
「もう抜いてしまっていると
「勘違いしたこともあったわい。
殿!ここがさいころを授かった」
金精大明神にございます」
「な!なんじゃ!?
陰陽石!石のイチモツにございます」
領内のイチモツを集めております」
形よき岩や石が見つかったら」
めでたく!みな!ここで祀(まつ)ります」
5 尺以上のものが 48 本!」
3 尺以上を数えれば 129 本ございます」
1 尺以上なら、、、」
「もうよい!
「けしからん!こんな松茸石!
「大き過ぎて!けしからん!
「ふしだらである!
「すぐ!処分してしまえ!
境内に穴を掘り
石のイチモツを全部埋めさせてしまいました。
それだけでは興奮が収まらず
金精大明神の社(やしろ)をたたき壊し
埋めた石の上で燃やしてしまいました。
怒ったのは!金精大明神!
「見るもの見せてくれようぞ!
星空がきれいな晴天が
にわかにかきくもり
お殿さまの寝室にだけ雷光がとどろき
豪雨がたたきつけました。
「昨夜はひどい雨だったのぉ。
「ややや!余のイチモツがない!
お殿さまの股間が毛玉だけ。
おしっこ用に
麦わらが 1 本差し込んであります。
お殿さまは一瞬!気が遠くなりました。
「あ~!これが
「行く!行く!死ぬ!死ぬ!かぁ、、、。
これはなにかのたたりにございます」
領内の僧侶を全員集めて読経。
近隣からも祈祷師を大挙呼び寄せて
天を焦がすような護摩焚き。
まったく効き目がありません。
殿!これは金精大明神の」
お怒りではないでしょうか」
「すぐ!石の松茸を掘り出して洗い清めろ!
するとどうでしょう。
お殿さまの股間に
5 分(1.5cm)ほどの盛りあがりができました。
「つぎはお堂じゃ!
「以前の 5 倍ほどのものを建立せよ。
社殿ができあがると
お殿さまの股間が 1 寸ばかりになり
もう!麦わらは不要になりました。
「石のイチモツさまに
「1 体ずつ見合う社を造りお納めしろ!
大小の社があふれて
境内を拡張しなければならなくなりました。
すると!なんと
お殿さまのイチモツが昔の 2 寸くらいに!?
もとの近くにもどったようです。
殿!月に 1 度は領民みな仕事を休み」
金精さまに参詣し」
まぐわいに専念させたらいかがかと」
「よき考えじゃ!
「その日は全領民に
「精のつく食べものを配給せよ。
まことにすばらしい考えであらせられます」
すると!
お殿さまの持ちもの!
以前より 5 分くらい長くなり
太さも確実に増しました。
「そうか!この調子で大明神を喜ばせたら
「どんどんナニが大きくなるに違いない。
「やがてこの国一番になるじゃろうて!ふふふ。
「しかし!つぎにすることが思いつかぬ。
「なにかないものかのぉ。
殿!石の女性器も祀ったらいかがでしょう」
「お~!グッドアイデアじゃ!
さっそく「褒美をとらす」といえば
領内から石のそれが大小 100 以上集まり
りっぱな女神さまの社殿もできました。
「あ~!城内のおなごしたち
「上のもの下のもの!みな
「物見遊山を兼ねて参詣に行くように。
「10 日に 1 度はゆっくりしてまいれ。
殿のこと!みな名君と呼んでおります」
「よいよい!呼ばなくても。
「余のあれが大きくなればいいだけじゃ!
「楽しみじゃ!わははは。
しかし!お殿さまの持ちもの!
一向にあれ以上の成長がありません。
「どうしたのかのぉ!面白くないのぉ。
お殿さま!大変でございます!」
「なんじゃ!おつゆ!
私のあそこが急に大洞窟に!」
2 倍!いや 3 倍になってしまいました」
城内の女性がみんな股間に手を置いて
大騒ぎしております。
(敬称略)
コメント 0