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マキノ省三と一本うどん [活動写真]

マキノ(津川)雅彦監督作品第2弾
「次郎長三国志」が公開されました。

第1作の「寝ずの番」は
ストーリィを寄せ集め過ぎ!詰めこみ過ぎで
頭の回転の悪い私は観ていてだれてきます。

それでも
卑猥とフツーは避けている単語が
これでもかというほど明るく飛び交うなんて
それだけで
私はいい娯楽作品だと思いましたが。

第2作は
叔父のマキノ雅弘監督の十八番(おはこ)の
「次郎長」とは。
あまり食指が動きませんが!どうなんでしょうね。

京都の立命館大の横の等持院に
マキノの撮影所があったらしい。
今はその地に
マキノ雅彦監督のおじいさんの
日本映画の父と称される
マキノ省三の銅像があります。

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失礼ながら
相当なご老体と思いましたら
享年50歳ですって!

死ぬ前年
一世一代と意気込んで
人を集め!お金をつぎ込んで!
「実録」と冠をつけた「忠臣蔵」を制作したそうな。

クランクアップはしたのに
その編集中に
フィルムに引火して!
家ごと丸焼けになってしまいます。

マキノ雅弘自伝「映画渡世」によると
まだ燃えている最中に
マキノ省三は長男の正博(雅弘監督)をうながし
うどんやに入ります。

余談ですが
雅弘監督は
生まれたときには正唯(まさちか)
このころは正博らしい。

火事場見物に行ったのか!
うどんやには誰もいなかったそうです。

作ったこともないという息子に
うどんを作らせ
そんないい加減なうどんを
省三は7杯も食べたそうな。

「おとっつあん、芝居してんのか。家焼けたんやぜ!」
「ほやから食うんじゃ!」

人生はお芝居ですねぇ。
変形!おまんまの立ち回り!といえば
叱られますか。すみません。

そのうどんは「一本うどん」だと書いてあります。

等持院の銅像からほんの東
北野天満宮の門前の
「たわらや」には
「一本うどん」らしきうどんがあります。

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それが「マキノ親子のうどん」かどうかは
私は知りませんが。

メニューには「名物たわらやうどん」とあります。

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伊勢うどんのような太いうどんが
2本入っていました。

薬味におろし生姜があるだけ。
シンプルなものです。700円。

日頃!スーパーの特売で1玉19円で買っている
蒸しうどんの食感はまるでないですね。

食べたいという人を案内することはありますが
麺好きとはいえない私は
うどんの場数を踏んでないせいか
あんまり、、、。

うどんと思うから違和感があるんでしょう。
「名物」と思えば
これはこれで個性ある味を楽しめます。

(敬称略)
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