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ぎゃっ!歯が!歯が!されど冷凍トマト [貧乏自慢]

ビールのオンザロック(!)を好む人がいました。

グラスに氷をたっぷり入れて
冷えたビールを注いで飲むだけですが。
その人は冬でもそうしていたような。

赤道近くの知らない国の日本語の聞こえない街で
親にはぐれた子猫のように
肩寄せ合ってふたりで飲んでいたとき
私もマネしてビールのオンザロック。

これがイケます!
イケました。

暑いせいばかりじゃなくおいしい。
その上!氷を食べるのが楽しい。

あれから××十年!
ひなたの氷のような恋はすぐに溶けて
思い出すこともありませんが
今もひとりのときには習慣化している
ビールのオンザロック。
他人の目があるときにはわがままいいませんが。



私の先祖はアマガエルだと信じていますが
なにか硬いものをいつもかんでいたいのは
ハムスターかクマネズミの子孫でしょうか。

懐中不如意の身は高価な食べものは買えないし
まさか!木片をかじる訳にもいかないので
1 袋(1kg )195 円のかち割り(氷)を常備しておいて
いつもガリガリぼりぼりかじっています。

あるとき!別のスーパーにまったく同じものが
常時 95 円で販売しているのを発見。

どうして!?
どうして!こんなに値段に差があるの!

うれしくなって
ますますボリボリがりがり
特に高温が連続した今年の夏には
朝から夜中までおやつ代わり!

アイスキャンディでもいいのですが
柔らかくて歯ごたえがもの足りません。
それにカロリーが高い!
値段も高い!
氷をかじるに限ります。



結果!すごいことに!

夏の終わりに!歯が!割れた!!

右の上の奥歯が欠けました!
仕方がないので
それでも!左で氷を割っていたら
左の下の奥歯にもクラックが、、、あああ!

異常に強いあごの力に
歯が対応していなかったと医者の弁。あは。

よいこはマネをしてはなりませぬ。



なごんちゃん(清少納言)の枕草子に
「あてなるもの(上品なもの)」という項目があります。

その中に「氷」がありますね。

橋本治の桃尻語訳のよると

  カキ氷にシロップ入れて
  新しい銀のカップに入れたの!

なごんちゃんは
酒をかけることは考えなかったようですね。

ま!それなら「あてなるもの」になりませんか。



トマトを丸のまま冷凍室に放置していたら
石のように固まりました。

中華包丁を押しつけたら
案外!簡単に切れました。

見ていたらあっという間に
霜をまとい白くなりましたが
かじれば氷のように硬くはありませんね。
blog冷凍トマト.jpg

なかなか美味でありまする!

夏!これにすればよかったですね。

そうすれば歯が欠けなくてすんだのかも。



(敬称略)
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