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多武峯街道!鎌足の影法師 [いわなが姫の丑の刻参り]

近鉄とJRの駅がくっついている桜井駅で降ります。

桜井市は大和のまほろば
王権や豪族の発祥の地としての
伝説に満ち満ちているところ。

由緒ありそうなものに
苦労して探さなくても容易に遭遇し
纒向(まきむく)地区なんかは踏んでいる土のすべてに
遺跡が埋まっているかのようです。

山の辺の道をめざして
北に出ることが比較的多いのですが。

南の多武峯(とうのみね)方面に行くときもあります。
その場合にはたいていバスを使っていました。

川沿いに南へほぼまっすぐ歩けば迷うことなく
多武峯・談山(たんざん)神社へ行けるはず。
歩いてみましょうか。
この道を桜井市は多武峯街道と名づけているようです。



あ!日本書紀にあった鳥見山(とみやま)は
この東にあるのですか。

今日はしばらく忘れていた
足の痛みがぶり返しているので頂上までは敬遠して
その山と関係ありそうな等彌(とみ)神社に寄ります。

静かな神社です。
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うっそうとした木々の中
やたら句碑や歌碑のある境内です。

こんなにいい雰囲気なのに観光客がきませんね。
観光客が押し寄せたらムードがぶちこわしになるから
これでいいのかも。

「子宝石」ですか。
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こどもは宝ですもんね。

小学校の塀に。
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「早ね 早おき 朝ごはん」ですか。はは。



多武峯街道にもどればほどなく一の鳥居。
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ここから神社まで
町石が 52 基建てられているそうな。

桜井市教育委員会の案内板によると
その距離が不可思議。
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5.56m !?短すぎる?!

以前から指摘しているのですが
なん年も変化がないのでこれでいいらしい?!
私の読解力がないだけですか。

町石はさすがに 350 年経たら
風化が進んでいますが
今も参詣者の案内の用をはたしていますね。
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(真ん中のひび割れた石がそうです)


山ふところに聖林寺(しょうりんじ)が見えます。
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定慧(じょうえ)が妙楽寺の別院として
712 年に開いたそうです。
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定慧(643 ~ 666)は俗名・中臣真人(なかとみのまひと)
藤原鎌足(614 ~ 669)の長男です。
653 年唐に渡り 665 年に帰国し!
なぜか帰国後すぐ死んでしまいます。

その定慧が 678 年!多武峯に妙楽寺を建立し
大阪府高槻市の阿武山(あぶやま)中腹から
鎌足の遺骨をそっくり移したそうな。

さらに定慧は
そのそばに神殿を建てました。
701 年のこと。
それが談山神社。

すべて定慧が死んだ後のことじゃないですか。
父・鎌足より先に死んだ定慧が
生き返って走りまわったかのようです。



さっぱり!分りませしぇ~ん。
私が日本の歴史にうと過ぎるだけでしょうね。

仏教推進派の蘇我氏を討った
仏教嫌いのはずの鎌足なのに
10 歳の大切な長男を
なぜ出家させ唐に送り出したのでしょう。

それに昭和 9 年(1934 年)偶然阿武山で発見された
鎌足と思われる遺骨の写真を見る限り
移されたり!分骨されたりした形跡がないのですが。



鎌足は大化の改新(645 年)のごほうびに
中大兄皇子(なかのおおえのみこ 626 ~ 672)から
懐妊した女御(にょうご)をいただいたのだとか。

そして生まれたのが
藤原家の実質始祖に当たる鎌足の次男の
藤原不比等(ふひと 659 ~ 720)。
平安後期の藤原道長の盛りのときの
道長をたたえる大鏡なんかに
「不比等は天智天皇(中大兄皇子)の子」と
くり返し書かれていますから
ホントのことかも。

しかし!ごほうびといったって
大化の改新から 14 年も過ぎて?!
それに!ごほうびにはもっと
フレッシュな少女をいただきたいものですが。



やめましょう。
まだ私の不可思議に思うことは山ほどありますが
無知をさらけ出すのも恥ずかしいから。

私の短絡的な結論はあります。

大化の改新はなかったのだ!
ただ!聡明な蘇我入鹿個人をねたんだだけ!
他の蘇我一族の人とは仲がいいじゃないの。
これは単純な私怨なのだ!
それを美化しようとして失敗(?)したのだ。

お笑いめされるな。



32 代崇峻(すしゅん)天皇(553 ~ 592)陵に寄ります。
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この天皇陵も初めに治定された陵が貧弱だというので
この地に替えたようです。

50 代くらいまでの陵は
1 度みんな発掘してみたらいいのでは。

それで皇室に対する国民の敬愛が
変化することもないと思うのですが。



ここまで多武峯街道(約 9km)のほぼ半分
あとは単調な上り!黙々と体力勝負です。
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