SSブログ

天香久山と大和長寿道 [猫も歩けば棒立ち]

天香久山(あまのかぐやま)の上に立っています。
見晴らしはよくありません。

藤原京のあった方面だけ少し切り開いてあり
畝傍山(うねびやま)が見えます。
blog51.jpg

最初にこの地・藤原京跡にきたのは真冬。
いきなり大和三山を回遊し!疲れました。

大和三山とは天香久山と畝傍山と
あとひとつは耳成山(みみなしやま)です。
どの山も 200m に満たない丘のようなものです。

特に天香久山にはがっかりしたものです。
車道から 10 分も上れば頂上でした。

他のふたつははっきり独立していて
きれいな三角錐の形をしているのに
天香久山はなんだかぼやけていて
山に上がった気もしなかったのです。

あれから
畝傍山と耳成山には上る機会はあったのですが
天香久山を無視して××十年が流れました。

ふと!気まぐれで足が向いただけですが
やっぱり、、、。



あの冬の日!ひとつだけ感動したことを思い出しました。

暮れるのが早い冬の藤原京跡に立つと
大和三山にはっきりと取り囲まれていました。

大和三山は上ってみてもさほど感激しません。
藤原宮から見るものなんですね。

後の京(みやこ)の宮は
四神相応の玄武を背負う形に造られ
たいていの京の北にあるような気がしますが
藤原宮は京の真ん中にあるんでしょうか。



今は秋
藤原京跡に立てば
周囲に建造物も増えていますが
あの冬のように北に耳成山。
blog53耳成山.jpg

南西に畝傍山。
blog52畝傍山.jpg

南東に形のはっきりしない天香久山。
blog54天香具山.jpg


藤原京の人たちは
朝に上る太陽に手を合わせ
夕に沈む太陽を礼拝したそうです。

それでかどうか
東の安倍文殊院と西のおふさ観音を結ぶ
ほぼ直線の道 5km を大和長寿道と名づけていますが
くるまばかりが途切れることなくうなっていて
命の縮む思いはするものの
とても長寿できるとはいいがたく
観光やウォーキングに適した道とはいえません。

ギャグで命名したんでしょうねぇ。



大和長寿道の中間に
吉備真備(きびのまきび 695 ~ 775)が
唐から帰朝後創建したという
御厨子(みずし)観音妙法寺がありました。
blog55.jpg

吉備真備という名から
岡山県あたりの人物と想像してしまうのですが
このあたりにも伝説が多いのでしょうか。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感