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あんこ好きの幾代餅考 [絵に描いたどじょう地獄]

酒好きで強くて大酒飲みと思われがちですが。
嫌いじゃないけど強くはないですね。

ビールをグラスに 1 杯で即!くらくらとなります。
試しに飲ませてごらんなさい。

くらくらとなってからが長いだけです。
朝まで管を巻いて!
アイドルから近所のおばさんやわんこまで
世界中の悪口をいって!
年長のお寺さんにまで説教(?)して!
翌日!二日酔いで苦しみます。

甘いものは苦手と思われがちですが。
日ごろ懐中不如意で買い食いしないだけで
食べろと差し出されたらぼた餅のみっつやよっつ
即!完食しますよ。
試しに食べさせてごらんなさい。



そう!あんこ!
あずきやささげで作った甘いあんこ!好きです。

冷蔵庫にいつのものか分らん餅がありました。
他に食べるものもないので
焼いて
缶詰のあんこをのせて
これでお中元に到来していた赤ワインを
寿司屋でもらったあがりの茶碗で 2 杯も飲んで
ディナーといたしましょう。
blogあんこ1.jpg



古今亭志ん生(5 代 1890 ~ 1973)の得意ネタに
「幾代餅」がありますね。

「おれが行ったらな」
「あんをうんとつけやがってね」
「毎度ありがとうありんすなんていいやがってよぉ」
「おりゃぁ!うれしくなっちまってな」
「ゼニをおいて餅を忘れてきた」

元吉原の絶世の美女・幾代太夫が餅屋になったのですね。

この噺(はなし)の餅は
焼いたものにあずきのあんをまぶしているようです。



狂歌江戸名所図会(1856 年)には

入口に掛けたる太き縄すだれ
ねじりてちぎり出す幾代餅

なんてあるそうです。
これは搗(つ)きたての餅のような気もしますが。

喜田川守貞(1810 ~ ? )著/守貞謾稿/にも
記述がありました。

幾世(幾代ではないけど)餅は
「両国と神田見附内とにあり」
「はなはだ粗制なり」とか。
下品な食べものでしょうか。

さらに
「天保(1830 ~)中」に
「大坂心斎橋南詰」に
江戸より学んだ幾世餅店がオープンしたとあります。
この餅は「美制なり」だとか。



落語の舞台は元禄(1688 ~ )のころ。

狂歌江戸名所図会も守貞謾稿も
100 年以上も後のこと?!

そのころになると
幾代餅または幾世餅の名はひとり歩き?!
全国に類似品の店だらけになっていたのでは。

味も形も製法も野放しだったのかも。



幾代餅なんて今はどうなんでしょう。
幻の食べものでしょうか。

餅やごはんにあんこをまぶすのなら
スパゲティにのせても。
blogあんこ2.jpg

幾代スパ、、、文句あります?!
ま!お試しあれ。
はは。
おいしい、、、です。

フランスパンなんていかが。
blogあんこ3.jpg

幾代バゲットです。
おフランス人になった気分。
私はね。



そうそう!
奈良県のJR(近鉄)王寺駅前のインド料理店の「 Mayur 」に
あんこ入りのナンがありましたよ。
blogナン.jpg

事情があって(早いはなし!金欠で)
まだいただいていませんが。

インドの幾代餅!
もしかしてインド人もあんこ好き?!



(敬称略)
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