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阪急そばで偽装問題を考えた [食い逃げ未遂]

阪急阪神ホテルズ経営のホテルなどで
メニューの表記と異なる材料で調理をしていたと
喧(かまび)しいこのごろ。

そりゃぁ!だました方が悪いに決まっていますが
だまされたと騒ぐ方もこっけいですね。

「この信州産のそば!外国産の味がするぞ」とか
「九条ネギの食感がおかしい」とか
どうしてそのときに指摘しないの?!

それが分からず!おいしかったら!
それでいいじゃないの。
毒さえ入っていないのなら。
手作りだってヘタなら
既製品を使ってもらった方がうれしいというものです。
あきらめなさい。
と!
阪急ホテルで高価な食事ができないものは思いますだ。



清の袁枚(えんばい 1716 ~ 1797)著/隨園食単に
「耳餐(じさん)を戒(いまし)む」とあります。

耳でもってくらわず
口でくらえ!ということらしい。



京都の料亭では
調理済みの品や半調理品を多数買っているとか。

品数が多過ぎて一からやっていては
とてもまかない切れないと
そこで修行したという板前のおじさんがいっています。

現に!料亭相手に調理済み食材を卸すことに特化した
料理屋が売り上げを伸ばしているとか。

そんな店は当然ですが
得意先をまったく公表しないそうな。
極秘。

今に堂々といえたり
いわねばならないご時世がくるのでしょうか。
ま!あっしには関わりのないことにござんす。



では!阪急の食材の探索に。

阪急・西宮北口駅構内の阪急そばへ。
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すみません。
予算の関係からホテルには行けなかったもので。

そばとちらし寿司セットで 500 円。
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なかなか!
なかなか安くておいしいじゃないの。



おいしくいただきながら
明の末期(17 世紀)の笑府の中にあった
不謹慎な話を思い出してしまいました。

ここから先は小学生は読まないでね。

昔のお大尽はお嫁さんをなん人も「買えた」のです。

生娘を探している人。
みんな偽装するので!なかなか当たりません。

なん度目かに出会ったきわめて若い女性に
「一物」を見せて「これはなんだ?!」と問うと
「存じませぬ」と答えました。

「この女だ!探していたのは!」と大喜び。

「教えてあげよう!これはへのこだ」

かの女はいいました。

「へのこがこんなに小さいはずがありませぬ」
「今までこんな貧弱なものを見たことがありませぬ」



ん?!
これ偽装問題に当たるのかなぁ。
どちらが偽装か分かりませんが。
ま!世の中!そんなものでしょう!大昔から。

(隨園食単は青木正児訳)
(笑府は松枝茂夫訳を読みました)



(敬称略)
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EXPO'70 大阪万博 [いわなが姫の丑の刻参り]

大阪府吹田市の万博記念公園。
展望タワーに上って見れば公園は一面の樹海!
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大阪万博(EXPO'70 1970/03/14 ~ 09/13)が
開催されてからすでに 40 年を越えて
跡地に植えられた樹木がこんなに成長したのですね。



手元に地図があります。
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万博開催直前(1970/03/01)に発行されたものです。

一瞥すると
北の方にはまだ当時の形がありますね。
「迎賓館」なんてそのまま残っているのでは。

あ!
厳重に施錠してあり
「迎賓館」の敷地内には入れません。
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門扉のすきまからのぞくと
作業用でしょうか!トラックは走っていましたが。



水場はだいたい当時の形をしていますね。

「大地の池」
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「夢の池」
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もっとも池の名称は今のもの。
開催時の名前は分かりません。

その他!今の呼称でいえば
「桜の流れ」「もみじ川」「水すましの池」も。



「平和のバラ園」(旧・バラ園)もこの位置。
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その横の「大阪日本民芸館」(旧・日本民芸館)も
当時の建てものらしい。
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敷地の北部を占める「日本庭園」は
鳥瞰図で見る限り!ほぼ開催時のまま。
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中央付近にあった「お祭り広場の大屋根」の一部が
降ろされて展示されています。
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大屋根を突き抜けていた「太陽の塔」は健在です。
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当時の記録なんかを展示している
有料の「EXPO'70パビリオン」は
「鉄鋼館」をそのまま残しているようです。
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近づいて見ると古色蒼然。
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歴史を感じさせますね。



有料のエリア(自然文化園・日本庭園)を出て
大阪モノレールの万博記念公園駅前に。

ちなみにこの駅が開業したのは
万博から 20 年後のこと。
開催期間中には
北大阪急行電鉄が乗り入れていました。
半年だけ営業した超短命な路線ですね。
閉会後!すみやかにレールを撤去したようです。

駅前の広場の南の端に
これまた!老いたビルがありました。
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向かって左が
「生活誕生館」(旧・オペレーション・コントロールセンター)
正面が「万博記念ビル」(旧・協会本部)。



外周を歩けば
下は中国自動車道に
上は大阪モノレールにはさまれた立派な橋がありました。
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「万国橋」ですか。
これも当時のものでしょうけど!なぜか閉鎖されています。

大阪モノレールの公園東口駅の北の
坂になっている吊り「橋」も当時のものでしょうか。
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確認しませんでしたが
西口と北口にも橋が残存しているのかも知れません。



駈け足で回ってみても結構!発見できました。
たぶん!まだ残っていることでしょう。

十月桜が園内のあちこちに咲いていましたが
立ち止まる人も稀有な秋です。
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この丘もこんな地味な花が似合う自然に
回帰できたらいいね。
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王子動物園の豪邸!白いふくろう [手のひらを太陽に]

神戸市立王子動物園の北東の隅に
北野の異人館街にあるような異人館が
ぽつんとあります。
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「旧ハンター住宅」と呼ばれています。
もともと異人館街にあったらしいのですが
こちらに移されています。

異人館街には明治の終わりごろ移築されたようです。
その前にはどこにあったのか知りませんが
明治 22 年(1889 年)ごろの建てものだとか。

今は樹木の中で静かに季節を感じています。
いつもは目立ちませんがときどき公開しています。



東面と南面にぐるりと
サンルームのような通路(?)が。
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2 階にも同じように。
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もともと吹きさらしのベランダかバルコニーか
濡れ縁かみたいだったらしいのですが
日本の冬は寒かったのかガラス張りにしたらしい。

豪邸ですね。
シャンデリアやらマントルピースやら。
売れば高価そう。
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下種(げす)な勘繰りですみません。

階段にはステンドグラス。
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動物園はやかましいですね。
白色レグホンの百万個の卵が一度にかえったみたい。
主に子連れの若いファミリーだらけ。
それにカップルがうようよ。

東海林さだお風にいえば淫乱極まります。
あの男とあの女の淫(みだ)らな行為!?
その果ての証拠のこどもを連れて!



お!無人島をひとり占め。
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カルフォルニアアシカの(たぶん!)夫婦。
プライベートビーチも。
豪邸に住んでいますね。

ペンギン一家は水中では速い。
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ずっと見ていたのですが
ん!?振り向けば後ろに大勢の人!
変な人に思われそうなので退散。

いつきても寝ています!ジャイアントパンダ。
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強いてすることもないもんね。

でも!女の子でしょ。
なんというだらしない股を広げた寝姿。
ハイキングの某相棒の
アラフォー(around 40)の年増のように
股間(股関節といえ!と怒られますが)を痛めますよ。

豪邸でもひとりじゃ寂しいのかな。



あ!シロフクロウ!いませんね。

帰ろうかな!といったら
走って出てきました。
聞こえた?!
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結構!速いんですね!地上走り。
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怒ってるの?!
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撮るな!と顔隠しの術?!頭(!)の回転が速い。
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ランチに「白いふくろう焼」食べるもんね。
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動物園の前で売っていました。
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小豆のあんこの入っているものが 150 円。
入っていないものは 120 円。

白いたい焼き?!
と思って口に入れたら
ん?!全然違う食感。

餅に近いような
だんごのような。

鍋ものに使えます!とのこと。
なるほど。



動物園は雨の日に
しかも閉園の日にきたら素敵でしょうね。
動物も落ち着いているでしょうから。

帰り際に見たら
フラミンゴが全員!なにかを食べています。
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おいしいの?!


(敬称略)
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がんもどきのチーズ焼き [絵に描いたどじょう地獄]

「がんもどき」を大阪では
ひろうす」とか「ひりょうず」とかいう人が
多いような気がしますが
その「がんもどき」を焼きました。

油抜きもしないで
ひとつにはチーズを!もうひとつにはマヨネーズをおいて
オーブントースターで焼いてみました。
メンドくさいもんで。

醤油をかけたらどうでしょう。
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わが家のメインディッシュはこんなもんですね。
おいしくいただきます。



漢字では「雁擬き」と書いて
「雁の肉に味を似せたもの」という人がフツーですが
私は「丸」「擬き」だと思いますがね。

鳥獣や魚介のすり身を丸めたもの
すなわち「丸(がん)」だと信じています。

必ずしも「雁」ではないんでは。



それはともかく
「雁」の肉はおいしいのでしょうか。

ときは明治 13 年(1880 年)ごろ
盗ってきた雁を肴に
夜も更けるまで飲酒しているところで終わるのが
森鴎外の「雁」でしたか。

どんな料理だったかは書いていなかったような。



江戸時代の初めのごろの
料理物語(料理秘伝抄)に
「鳫(がん)」がありました。

汁!ゆで鳥!煎(い)り鳥!皮煎り!
生皮!刺身!なます!串焼き!せんば!さかびて!

なんて書いてありますが!よく分かりませんね。
もっとも!調理方法は仮名書きばかりなので
私が勝手に漢字をあてはめてみました。あは。
合っているのかどうか。

たとえば!生皮(なまかわ)は
皮のない上身の煮ものか汁ものみたいですから
この漢字が適当かどうか自信はないですがね。

鴨も雁も他の鳥も
この本では
調理方法にそんなに違いはないようなのですが。



お寺の裏の竹やぶで老住職が
こっそり雁の料理にかかっていたところ
檀家の男に見つかってしまいました。

住職はあわてて
「この鳥の羽根が欲しいのじゃ」と
とっさにいいわけを口にしました。

「この鳥の羽根の枕が痛風にきくんじゃ」
「欲しいのは羽毛だけ」

すると男は
「私がやってあげましょう」といって
雁をひったくって
バリバリバリと羽根をみんなむしり取り
「残骸は私が処分しておきます」と
不要(?)な本身は持って帰ってしまったとか。

めでたし!めでたし!?

料理物語と同時代の
寛永 13 年(1636 年)ごろの
「きのふはけふの物語」にありました。



夜中にふと
鴨ロースの燻製肉を思い出しました。
長い間!口に入っていませんが。はは。

では!鴨の代わりに雁!
雁の代わりに「がんもどき」で。あは。

焼き網でゆっくりあぶって
粒マスタードでいただきます。
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シンプルがいいですね。
ただ!いい「がんもどき」を入手するだけです。



(敬称略)
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モロコもいた千代の古道 [町道!街道!眠り未だ足らず]

紅葉にはまだ早い秋の広沢池(ひろさわのいけ)。
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大観光地の嵐山・嵯峨野から少し離れているだけで
芋の子を洗うような喧噪はなく
のどかな田園風景が広がっています。
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用水路で釣りをする人!見ている人。
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こんなコンクリートだけの浅い小川なのに
魚種は豊富だとか。

フナ!モロコ!
モロコに似たまずい魚!
それらを追いかけるブラックバス!
それにコイ!オイカワ!

と!かれらはいいますが
モロコ?!
ホンモロコなら錦市場で高価に売られていますが。
宝の川じゃないですか。

もっとも!
「モロコ」「モロコに似たまずい魚」は
ホンモロコかタモロコかモツゴか分かりません。

なるほど小魚が群れをなして右へ左へ。
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しっかり撮れませんね。
このカメラとこのウデでは。

上の画像はモロコだといいますが
上からのぞくと大きく見えますね。
10cm を越えていそうですが!はたして。



この池を千代の古道がかすめていました。
「せんだいのこどう」じゃありません。
「ちよのふるみち」と呼ぶのだそうです。

梅宮(うめのみや)大社から嵯峨院(大覚寺)に至る
貴族が通った道だそうですが。

梅宮大社に向けて!すなわち南へ歩きます。

すぐ廣澤山遍照寺。
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この寺の山号から池の名前がついているのですね。

広沢橋から左へ行くところをちょっとはずれて右へ。
車折(くるまざき)神社の
笑う(?)2 頭の狛犬に会いたかったから。
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後嵯峨天皇の牛車の引き棒が折れたから「車」「折」神社。



このまま南下して
京都嵯峨芸術大学短大を通り過ぎ
古民家のつづく町に出て再び千代の古道に合流。

梅宮大社に着きました。

ここに神苑という庭があります。

昔!カキツバタ(杜若)を鑑賞にきましたね。
カキツバタは上賀茂の大田神社か
ここしか思いつかなかったからです。

入場は有料なので
ちょっとだけ門の横からのぞき見して帰ります。
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にゃんこが留守番していました。
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留守番になっているのかどうか。



桂川に出ました。
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先月(2013/09/16)の大洪水の影もなく
静かにながれています。

松尾(まつのお)大社へ。
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近くの阪急電車の駅は「松尾(まつお)」ですが
「まつのお大社」と呼ぶらしい。

「樽うらない」があります。
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秦の始皇帝の末裔という
秦(はた)氏の信仰を集めた神社でしょうか。

秦氏は多くの技術や諸文化を定着させ
酒つくりにも長(た)けていたとか。

それでここは
「日本第一酒造神」とも呼ばれていたそうですから
酒につきものの「樽」のうらないですか!

弓矢を樽に向けて射るのですね。
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