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ハマボウフウ がんばれ! [草のゆかり]

ふと!
和歌山県出身の 3 兄弟を思い出しました。
3 人とも若くして
40 歳代で鬼籍に入って久しいのですが。

かれらとその父親とが談笑して酒盛りしている席では
外国人の家庭にいるかのようでした。

大阪弁もよく分らんのに
和歌山のことば!?
生来の音感のなさからヒアリングに鈍感で
さっぱり理解ができませんでした。



ここはまだ大阪府。
ま!府のだいぶ南!和歌山県に近い阪南市でしょうか。
ハマボウフウ(浜防風)を探しにきたのですが
南海・鳥取ノ荘駅前から歩けば
消波ブロックの墓場(失礼!)のような海岸線ばかり。
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たまたま通りがかったこわもての老人の尋ねると
顔に似合わずやさしく
いろいろと教えてくださるのですが
泉州のことばというのか
遠い日に困った和歌山弁みたいで
すみません!
半分も理解できていません。



ともかく丁重にお礼をいって海岸線を南下。
砂浜を探します。

ああ!これでしょうか。
自信がないけど。
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自生地は貴重な存在かも。
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日本列島から砂浜がどんどん消滅しています。
ハマボウフウは砂の深い海岸線が生活圏。

1981 年発行の小原秀雄著/生物が一日一種消えて行く/に
アメリカ政府レポートから斟酌(しんしゃく)して
西暦 2000 年までに(その時点からいえば 20 年間に)
動植物の種が 15 ~ 20%絶滅すると書かれています。

とりあえず 21 世紀まで生き延びたものの
ハマボウフウの運命も今や風前のともしび?!



ハマボウフウは料理店では
刺し身のつまなんかに使われていますね。

もちろん!それは栽培品でしょう。

別称・八百屋防風ですか。
栽培品を青果店で販売するから
そう呼ぶのかと思っていたのですが
林春隆(1868 ~ 1952)著/野菜百珍/には
伊勢防風!八百屋防風!があると書かれているので
品種名かも知れません。

また野菜百珍によると
「古名を浜すかな!浜にがな!ともいう」とのこと。
大昔から食べられていたのですね。



潮風の強い中
すてきな色になった
廃虚(でなかったら!ごめんなさい)が。
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しばらく借りて
住んでみたくなったのはいつもの気まぐれ。

できもしないのにね。

空が高いなぁ!



(敬称略)
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