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油脂があっさり!バター丼 [すててこ!しゃんしゃん!]

最近!TVなんかを見ていると
食べものに接して
「あっさりしている」ということばをつかう
主に若い人が多いですね。

たぶん!「おいしい」とか「うまい」とか
「すてきな味」と感じたときに
いっているのでしょうけど。

油脂でぎとぎとしている食べものにも
「あっさり」を連発しています。

とても「おいしい」と「あっさり」を
「こってり」と「あっさり」を
同義語と私には思えないのですが。

日本語の変遷でしょうか。
それとも
単なるボキャブラリーが幼稚なことだけでしょうか。



清の袁枚(えんばい 1716 ~ 1797)が
著書・隨園食単に

  味は濃厚を要するが
  油膩はいけない
  清鮮を要するが
  淡薄はいけない

と書いています。

青木正児訳注では
「濃厚」を「こってり」
「油膩」を「あぶらこく」
「清鮮」を「あっさり」
「淡薄」を「みずくさく」
とのルビがふられています。

さらに

  もしいたずらに淡薄をむさぼるならば
  水を飲むに越したことはない

なんですね。

「あっさり」を簡単につかう連中は
「水」でも飲んで「おいしい」といってなさい。

もっとも!水もおいしい!まずいがあるでしょうけどね。



こころみにバターを口に含ませてみても
「あっさり」というのでしょうか。

「こってり」がおいしいこともあるでしょう。
そのときにも「こってり」をつかえば
おとがめがあるのでしょうか。



唐突ですが!バターのかたまりの
ペミカン(pemmican)を思い出しました。

肉や野菜に火を通してから
溶かしバターをかけて固めたもの。

昔の山中放浪者は携行していたらしい。

国によってはバターじゃなく
いろいろな獣脂をつかうのかも知れませんが。

先達から聞かされてはいましたが
私には実際に作ったことがありましたかねぇ!
記憶にはないのですが。

今でもちょっと長い山行では重宝するかもね。
高カロリーだし!調理の材料にもなるし。
とても「あっさり」とはいいかねますけどね。



バターといえば
椎名誠著/全日本食えばわかる/に
「あまりのうまさに絶句する」という
「シソ肉バター丼」が紹介されています。

東海林さだおに伝授されたとありますが
わが家に東海林さだおの著書が 20 冊はありますが
そんな丼!書いてありましたか。
秘密のレシピかも。

熱したフライパンに大量のバターを放り込み
牛肉をぶち込み
大量のシソ(紫蘇)を加えて
さらにバターを足してから
醤油を注し
ごはんにぶっかけてわしわしとかき込むのだそうな。

バターと醤油の取り合わせがいいらしい。

このレシピでは秘密でもなんでもないような。



上記のレシピのシソをセロリのスプラウト(若芽)に
牛肉をベーコンに置き換えて作ります。
blogバター丼.jpg

深い意味はありません。
好みと材料が入手しやすかっただけです。

わしわしとかき込みましょう。

あっさり!
あっさり!といいましょうか。
若ものぶりたいお年ごろ。はは。



(敬称略)
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