黄葉の延命寺

朝から小雨が。
月例の寄せ集め
仮面（素性を名乗らなくても可の）ハイキングの日。

昨夜の就寝は 27 時。
早いはなし！今日の未明の 3 時。
某パーティのお手伝いのボランティアをしていたのです。

体が泥のよう。
このまま朝寝していたい。

相棒の恋多きアラフォー（around 40）女性
早いはなし！年中発情大年増に連絡すると
「昨日！おじいさんたちが」
「雨が降っても！槍（やり）が降っても」
「行く！といってたよ」
「弁当作ってやるから雨でもどっかに行けと」
「家族に嫌われている（？）連中が」

「頑張って行こう！」
「おじいさんたちは私のお色気で」
「なんとかあしらうから」

ちょっと自信過剰じゃないの。



行きますよ。

近鉄・南海 河内長野駅から高野街道をたどります。

堺・大坂（大阪）・京都方面からきた高野 4 街道が
ここからひとつになって高野山に向かっていたのです。

「酒蔵通り」に入ります。


雨が降ったりやんだりでは
店舗は閉まっていて観光客もいません。

烏帽子形（えぼしがた）神社の前もわれわれだけ。


高野山に 8 里！大坂に 8 里。
巡礼の中間基地の三日市宿。


黙々と雨ん中。
南海 三日市町駅に着きました。



ここから高野街道をはずれて
紅葉の名所の延命寺に向かいます。

奇跡的に晴れ間が出ました。

なにしてるんですか。


にゃんこ！あんまり好きじゃないのに。
今日の心境！変ですね。
なにかあったの？
なにかといっても！たぶんオトコの問題でしょうけど。
髪のセットは雑だし！お化粧は手抜きだし。
いつもはきれいな人なのに。（ホントーです）

早く～！
好き勝手に動く
幼児以下のおじいさん方をまとめてよ。

私は怒号！きついことばを連発。
かの女が丸めて歩きます。
だから
かの女はもてもて！
街に帰れば食事にコンサートに観劇に
みなさんに誘われていますねぇ。

私？！
だれも誘う訳！ないでしょ。



延命寺。


ちょっと早かったですね。

大阪府の天然記念物の
夕照（ゆうばえ）もみじも青い葉ばかり。


延命寺横の奥河内もみじ公園に上って
雨がやんでいる間にランチにします。



万葉集には
「紅葉」じゃなく「黄葉」ばかりですね。

黄葉乎 令落鍾礼尓 所沾而来而
（もみちばを　ちらすしぐれに　ぬれてきて）
君之黄葉乎 挿頭鶴鴨（1583 久米女王）
（きみがもみぢを　かざしつるかも）

時雨（しぐれ）に濡れてきて
どなたかがくれた黄葉を髪にさしたのですね。

私たちも濡れてきたのですが。
ただ！私には黄葉をやりとりする人はなし。



銀杏（いちょう）の中には
他の木にさきがけて
黄葉を散り敷いているものもありました。


不手折而 落者惜常 我念之
（たをらずて　ちりなばをしと　わがおもひし）
秋黄葉乎 挿頭鶴鴨（1581 橘奈良麻呂）
（あきのもみぢを　かざしつるかも）

手折らずに散ってしまったら惜しいですよ。
この作者は手折って髪に飾ったようです。

あなたも昨夜！手折られたのに？！
飾られることがなかったのでしょうか。



杉の枯葉の敷かれた
足に心地よい舗道を観心寺に向かいます。