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てふてふ乱舞 冬の雑木林 [手のひらを太陽に]

琵琶湖を出る唯一の川の瀬田川は
途中で宇治川と名を変え
淀川に合流しています。

おおざっぱにいえば
滋賀県では瀬田川というのに
京都府では宇治川と呼ばれ
大阪府に行くと淀川になるのでしょうか。

琵琶湖を出たときには南に向かっているのに
大きくS字を描いて流れるので
宇治市のあたりでは北に向いていませんか。



その北に向いているあたりの
天ヶ瀬(あまがせ)ダムの西側の山中で
迷子(?)になっているとき
幻想的な林間に遭遇しました。
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無数にひらひら。

加藤楸邨の

「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」

の句の中?!

落ち葉じゃありません。

蝶(ちょう)か蛾(が)が舞っています。
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私のウデでは画像になりませんね。
大きく伸ばしたらこんな感じ。
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分かりませんね?!



行けども行けどもひらひら。

てふてふ。

蝶々の古語の表記ではてふてふ。
もしかしたら昔の人は
「ちょうちょう」といわず
文字通り「てふてふ」と発音していたのかも。

猫パンチ!!
猫パンチ!猫パンチ!猫パンチ!

あ!無茶苦茶に腕を振っていたら
幸運にも!かの女からみれば不幸にも
1 匹が掌中におさまりました。

シャクガ?!
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シャクガですよね。
フユシャクかな。

漢字で書けば「尺蛾」ですか。
1 尺(約 30.3cm)もないのに尺蛾。

長さを表しているのじゃありません。
「尺取虫(しゃくとりむし)」の「尺」!
シャクトリムシが羽化したらこの蛾になるのです。



「蝶」と「蛾」の違いは
大昔に日本語学校の理科で習って忘れましたが
「蝶」は案外少ない!?

日本の蝶は 200 種くらいだと思いますが
蛾はそのなん十倍も!?
シャクガだけでも 700 種近くいるのでは。
間違っていたらごめんなさい。



さらにシャクガの中で
冬に飛ぶ種類が 30 種ほどいるようです。
「冬に飛ぶシャクガ」だから
「フユシャク」という名前で分類されるらしい。

変温動物の蛾が寒い季節に飛ぶ?!
不思議ですねぇ。

恋の季節なんですかね。

先ほど捕まえた個体を「かの女」といいましたが
飛んでいるのはオスばかりかも。

羽根に 2 筋のラインがあるので
「フタスジフユシャク」でしょうか。
全然!自信はないのですが。

もしそうなら
メスには羽根がない!?
退化してしまっているので
飛んでいるのはオスばかり?!

メスを探して乱舞!
それとも
メスの羽化はだいたい遅れるものですから
前夜祭!?
オスたちだけで高揚しているのでしょうか。

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(敬称略)
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