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柚子づくし膳!? [お命!いただきます]

日本人は大昔から几帳面に
節目を大切にしてきたのでしょうか。

几帳面といえば
滝沢馬琴(1767 ~ 1848)と
長男の妻の路(みち)は
家例を几帳面に記録していますね。

文政 10 年(1827 年)の元旦では
早朝六つ(午前 6 時ごろ)雑煮餅。
昼!屠蘇(とそ)酒。節料理。
節料理は
ごはん!汁!なます!焼き鮭(さけ)!香のもの。
夕膳は酒の代わりに福茶。

天保 2 年(1831 年)も同じような記録。
ということは当然ですが
節料理の形が決まっていたのですね。



私には「おせち」という料理や
食事はありません。

なんの「記念日」もありません。
たとえば!だれにでもある誕生日。
私は捨てました。
思い出すだけで恥ずかしい。
年令を重ねてなお未熟さにヘドが出ます。
したがって!思い出さないことにします。

他人の誕生日も見過ごして(?)あげます。はは。



正月といえども!だいたい普段通り。
なんの買い置きも準備もありません。

ゆず(柚子)がひとつ。

昔は関心がないものでも
しかし!甲羅に苔(こけ)が生えてくると
いとおしくなるような。



ほぼなにもないストックですが
生芋を切って干した丸十(さつまいも)を発見。

水でもどしてから切って
昆布と塩といっしょに入れてごはんを炊きます。
炊きあがってから!ゆずの果汁を混ぜました。

干した丸十は色が悪い。
生芋を使えば黄色がおいしそうに出ますけどね。
セロリのスプラウト(幼芽)を散らしてみますか。



いつか!山のお大尽が送ってくれた
ハエ(オイカワ)の焼き干しが残っていました。
水でふやかしてから
日本酒とオイスターソースと醤油で煮ます。
ほぼ煮詰まってから!ゆずの皮をからめます。



鶏肝(とりきも)をゆでます。

余談ですが
スーパーの鶏肉売り場に
鶏肝は置かないご時世なんですか。
3 軒のスーパーにはありませんでした。
意地になって行った 4 軒目で入手しましたが。

ゆでた肝をきざんでフライパンで煎りました。

ビールとウイスキーを注してみます。
苦味を加えた方がいいような。
なんの根拠もありませんがね。
砂糖と醤油も加えます。
水分が飛んでから!ゆずの皮を入れました。



ゆずの皮と生味噌を混ぜましょう。
加熱はしなくても
なにも加えなくても
アラフォー(around 40)のおね~さんとの思い出の
大台ヶ原で求めてきた
上北山村の手作りのような味噌がおいしい。

あ!思い出たって
おしっこをがまんして
急坂を上った思い出ですけどね。



できました。
ゆずづくし膳。
blog柚子づくし.jpg



鶏肝を煮た残りのビールで
ひとり!お正月に乾杯。

あ!
いつもの発泡酒やら新ジャンルの酒ではなく
ホンモノのビールですよ。
お正月ですから。
というより!お歳暮でもらったから。

ついでにいいますとね。
発泡酒でも新ジャンルでもいいです。
数の多い方が好きですけど。
この次!もしくださるのなら!ご配慮を。



(参考・高牧實著/馬琴一家の江戸暮らし)
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