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正月7日 住吉大社の白馬神事 [わが街・下駄ばきドドンパ]

住吉大社の正月 7 日
白馬神事を催行していました。
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白馬神事を「あおうましんじ」と読むのです。
この馬を見ると
今年 1 年いいことがあるそうな。



万葉集(20-4494)に
大伴家持(おおとものやかもち)の歌がありました。
佐佐木信綱編/新訓万葉集/によれば

  水鳥の 鴨の羽の色の 青馬を
   今日見る人は かぎりなしといふ

「青馬」が出てきます。

原文は

  水鳥乃 可毛能羽能伊呂乃 青馬乎
   家布美流比等波 可芸利奈之等伊布

たしかに「青馬」ですね。

さらに

  七日の侍宴のためにこの歌を作れり

と添えてあるので
白馬神事の日と合致しますが。

「水鳥の鴨の羽根」とは
マガモのオスの青首を指すのでしょうけど。



明治の文豪・夏目漱石の「草枕」に

  嬢様が城下へ御輿入(おこしいれ)のときに
  嬢様を青馬(あお)に乗せて
  源兵衛が覊絏(はづな)を牽(ひ)いて

なんてありますが。

縁起のいい馬は「青馬」なんでしょうね。

でも!たいてい
花嫁御寮の乗っている馬は
白い毛の馬の絵が多いですが。

「青馬」は「白馬」のことなんでしょうか。



いずれにしろ
「青馬」が「白馬」に替わったのか
青みのある白馬がいたのか
白い色の馬を青馬といっていたのか。

あ!?
見えないのは私だけ!
人間!徳を積むと青く見えるようになるのかも。



大勢に囲まれて拝礼したり
歩いたり!走ったり!馬も大変ですね。
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儀式の最後の方で馬は
善男善女に加持(?)して歩いていました。
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というより
馬の方が大衆にさわられていましたが。

やさしくタッチするようにとアナウンスがあったのに
たたいたり!つかんだりする年寄りたち。
礼節のない老人は
後ろ足でカツを入れてもらいなさい。

けとばされることを期待して(すみません)
カメラを構えていたのですが
神馬はやさしいですね。



やたら大勢集まっています。
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は!?
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「白馬神事切札」と「朱印」ふたつで
1000 円!

それで驚いていたら
おしっこ!完全に洩らしましたぞ!
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「竹駒超特大守」だとか。
「たけこま ちょう とくだい おまもり」と
読んでください。
30000 円!


幼児がまたがって
「お馬さんごっこ」ができるほどの大きさですが
それにしても、、、。

世の中!
信心深いというのか
おカネがだぶついているというのか
心に木枯らしが吹いているというのか
オレオレ詐欺の下地があるというのか
根性がねじ曲がっている私と
縁のない世界がありますね。



(敬称略)
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