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ウツボの激辛丼 [すててこ!しゃんしゃん!]

ウナギ(鰻)でもハモ(鱧)でも
細くて長い魚はみんな
アナゴ(穴子)といっていた
おじさんがいましたね。

川魚料理店にコイ(鯉)の洗いを
食べに行ったことがありました。

おじさんは「コイはいらない」といって
メニューの「アマゴ」を指さしていました。

出てきたものは当然
渓流魚のアマゴの塩焼き。

でも!おじさんは納得しません。
怒っていました。

「これはアナゴじゃない!」

おじさんにかかれば
アマゴもアナゴになるのでした。



ウツボも「大アナゴ!」と表現して
失笑を買っていました。

「こいつは海のギャング!」
自称・有識者が教えていましたが。

顔から見ればギャング面(つら)ですが
イセエビ(伊勢海老)やら小さなエビやらと
仲良く暮らしている画像が
昔からよく紹介されていますよね。

イセエビの天敵は
やはり!磯のギャングのマダコ(真蛸)!
そのタコがウツボの大好物!

イセエビはタコから身が守られ
ウツボはイセエビをねらってきたタコを
食べられるという訳。

とはいうものの
いつもウツボが勝つとは限らないらしい。

末広恭雄著/魚の春夏秋冬/を読むと
大きい方が勝つようです。

フツーの大きさのタコなら
当然!ウツボの餌食ですが
大ダコなら足 1 本で
ウツボのエラあたりをしめあげて
窒息させてしまうとか。



あのときにウツボは
「食べられない!カネにならない!」と
みんなが叫ぶのに
和歌山県出身のおじさんが猛反論しましたね。

紀州では立派な食べものなんですね。

実際!私も
「ウツボのから揚げ」なるものを
地元のスーパーで見たことがありますよ。

そんなことで騒いでいたおじさんたちは
どうしているんでしょうね。

おそらく!仕事からはリタイア!?
ひょっとして
人生からもリタイアしていますかも。

拗ねもののあっしには
関わりのないはなしにござんす。



なんていっていたら
商品名「うつぼの唐揚げ」という
お土産が到来しました。

それをつまんで
缶ビールを飲んで往時をしのんでいましたが
空腹になったので「丼」を作ります。

豆腐を茹でてから
フライパンでから煎りして
タイのマンゴーチリソースを振りかけました。
塩だけにしておけばよかったのに
オイスターソースを振ったら
色が!色が!くすんでしまいました。ああ。

ごはんに青ネギの敷いてから
煎った豆腐をのせ
ウツボのから揚げをラー油で和えてのせました。

ギャング丼。激辛丼。
blogうつぼ.jpg

大昔の無茶苦茶な人生だった
おじさんたちをしのぶ丼ですから
よいこはマネをしなくてもいいですよ。



(敬称略)
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