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お雛さまの陰陽説 [スペインのハエ (R-18)]

桃の節句です。

お雛さまを飾っている家もあります。
生まれ落ちてから今日まで
私は興味もなければ縁もないものですが。

お内裏(だいり=男雛)さまが向かって左
お雛さま(女雛)を右に飾るのが関東流。
blog雛.jpg

京雛では逆らしい。



どうしてそうなのか?!
遠い日
先輩たちが討論していましたね。

祭りごとは嫌いで
「性」は晩生(おくて)で(ホントーです)
なにより!ディスカッション(討論)やら
ディベート(debate)の類には
虫唾(むしず)が走る気質ですので加わらず
よく覚えていませんが
なかなか面白いことをいっていたような。



関東飾りは利き腕説。

江戸は武士の世界。
刀を左腰に差します。
利き腕の右手は空けておきます。
男性は女性を左に置いておけば安心します。

女性は刀の鞘(さや)代わり!?
失礼な、、、。

でも!まぁ!
男性が能動的に動けるのにはいいのかも。
横に並んでいるときにはね。
座るにしても
寝ころぶにしても。

寝ころんだ後に向かい合っても
男性の左肩が下になり
右手が自由になりますよね。

余談ですが
現代は男女の愛の交換に
まったく無経験の!
見ようによっては気持ち悪い人と
知り過ぎて変になっている人との両極端。
私のような中庸(ちゅうよう)の
よいこはいないのかな!(うそついて!すみません)

初心(うぶ)な男女の新婚旅行には
この関東雛の並びを教えていますね。
余計なおせっかいですが。

じゃ!左利きの男はどぎゃんすっとね?!
江戸の武士には左利きはいないことにしましょう。



京雛は陰陽五行説。

「性生活を国家の基本単位とした古代人」だとか。
それは「陰陽調和の原則」だとか。
樋口清之が著書「梅干と日本刀」で主張しています。

そのよりどころは
「医心方」(巻第廿八 房内)ですか。

手元の飯田吉郎訓読本を広げてみます。

  それ天は左にめぐり!地は右にまわる。

  男となえて!女和し
  上(かみ)なして!下(しも)従う。

  男さそいて女応ぜず
  女動じて男従わざれば
  男に損あるのみならず女に害あり。

  かならず男は左にめぐり女は右にまわる。

分かったような!分からないような。



さらに拾い読み。
ここからお子さまは撤退してね。

  交わるときは
  男は女の左に座し
  女は男の右に座す。

やっぱり!男は!はたから見れば右ですね。

  男はき座して
  女をふところに抱く。
  腰をおさえ
  玉体を撫で
  からみあい
  もつれあい
  心同じく
  あるいはいだき
  あるいは押さえ
  ふたり相打ち
  両口相つく。

  男は女の下唇を含み
  女は男の上唇を含み、、、(中略)

延々とペッティング(愛撫)がつづきます。

あ!なんか怪しいエロ本のように
思われる人がいるかも知れませんが
れっきとした
宮中に所蔵されていた書物ですからね。



はなしは澪(みお)をそれますが
(それ過ぎるばかりで!すみません)
中学校の英語の授業中
「お尻の字を重ねて ing の単語を答えよ」の設問に
「petting」と答えたやつがいましたね。

先生はそれにむにゃむにゃとことばをにごし
無視しましたが。
正解!といってあげてよ。



「お雛さま」はどこかへ行ってしまいましたが
さらに「医心方」をつづけると!
その前に!ここからはよいこも撤退してね。

  女の左手に男の玉茎を抱かしめ
  男は右手をもって女の玉門を撫づ。

なにか腑に落ちませんが
そういうこと。

ん!?陽が男性というのなら
そして利き腕が右手なら
並びが逆の方が動かしやすいのでは。

余談ですが
ヴァン・デ・ヴェルデが主張したことを
(それは“完全なる結婚”のことでしょうか)
日本人はその900 年前に知っていたと
「梅干と日本刀」には書いてありますが。

いずれにしても私は力不足
その方面の知識と経験がある人に
解説をゆだねたいものです。



思い出さなくてもいいことを
思い出してしまいましたが
書くほどの説でもなかったですね。

恥ずかしい。

ともかく!
今日は 3 月 3 日は雛祭りです。

他言無用!忘れてください。
忘れて白酒を飲んでください。

(敬称略)
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