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春の天王山 [みんなで歩けばこわくない]

山城(やましろ)の淀の里。山崎屋。
家業の油屋をついだものの
油汚れを嫌っていたら
素寒貧(すかんぴん)になり
宝寺に祈ったなんて
井原西鶴(1642 ~ 1693)の
日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)に
出てきますが。

今の京都府大山崎町あたりのはなしでしょうか。

離宮八幡宮。
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城田安幸博士考案の目玉風船ではありません。
全国油脂販売店標識らしいです。
そんなに古いものではないような。
目玉風船とあまり歴史は変わらないような。

油祖像があります。
横には本邦製油発祥地碑もあります。

ここは荏胡麻(えごま)製油独占で富を成した里。

今日はここから天王山に登り
日本永代蔵にある宝寺へ降ります。

宝寺(たからでら)には
宝積寺(ほうしゃくじ)という
立派な名前があるのですが
西鶴の時代から今日まで宝寺で通るのですね。

天王山を知らないという
アラフォー(around 40)のおね~さんを案内します。



はい!頑張りましょう。
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西国街道から
うんざりするほどつづく
山崎聖天の石段を上ります。

観音寺!通称・山崎聖天。
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桜花も散って静寂の中。
いい感じです。
もし!カップルならどんなにか楽しいことでしょう。

ここからは黙々と登りますよ。

山崎合戦の折
秀吉が旗を立てたという
旗立松(はたたてまつ)の展望台を過ぎれば
私にはよく説明できない十七烈士の墓。
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「なにかが!見える!」

え?!そうですか!霊魂ですか!幽霊でしょうか。
見える人は見えます。
見るのは脳ですから。
目を閉じても見える人は見えます!
見えても大丈夫ですよ!たぶん。

酒解(さかとけ)神社が見えてきましたよ。
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神輿庫(しんよこ)は板倉造り。
校倉(あぜくら)造りは有名ですが
ちょっと聞かない単語でしょ。

ほどなく天王山山頂。
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あれ!?
苔の生えるほど大阪に住んでいる
相棒の大年増!いや!失礼!
心若い恋多いおね~さんも
天王山は初めてだったのですか。



この山は私有地なんです。
それで!あれこれ
たとえばトイレ等の
休憩のできる設備も造れないようです。

それで!すぐ下ります。

ん?!珍しいですか。
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モノレールですよ。
おそらく!
筍(たけのこ)栽培に使われているのでは。
これでも 200kg 以上運搬能力があるはず。

「乗れるの?」

人が乗れるものと
荷物専用のものとがありますが。

「乗ってみたい!」

それにしてもこどものように目を輝かせて!
可愛いですね。

宝寺です。
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まだ咲いている桜がありました。

清楚で可愛い花ですね。
今日のお局さまたちも
いつになくやさしくて!可愛くて
なにか!狐につままれたような。

十七烈士のたたりではありませんように。



(敬称略)
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