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たけのこの精進料理?! [半煮え!生煮え!]

春や初夏には寺では
特に禅宗の寺では
筍(たけのこ)三昧のようなイメージを
勝手に持っています。
根拠はないのですが。

手元にたまたまある
朝日新聞京都支局著/精進/に
相国寺では
6 月 17 日の観音懴法(せんぽう)時に
600 年来!
真竹の筍と和布(わかめ)の煮ものを出すそうな。

相国寺では
早春の孟宗から
初夏の淡竹(はちく)まで
筍を食べつづけるのだそうです。



相国寺といえば水上勉(1919 ~ 2004)が
小僧をしていた寺では?!

水上勉著/土を喰ふ日々/の5月の章に
相国寺の瑞春院時代のことを書いていますね。

やはり孟宗から真竹!
さらに笹しのぶ(?)のような
細竹の筍を喰いつないでいったようです。



現代の
現代のといっても 1992 年現在の
村越英裕著/禅寺台所日記/によると
龍澤寺(静岡県か?)の雲水たちは
朝昼晩!筍づくしでひと月過ごしていますねぇ。



琉球泡盛の古酒が到来しました。
いつもお恵みありがとうございます。

尾羽うち枯らした家にはなにもありません。
なにもないことだけは
禅寺の清僧より潔いことでしょう。

これと筍で春を感じたい。

豚肉にセロリをかぶせて
水でことこと煮ます。

水が半分くらいになったので
日本酒を注しましたが
あ!?
泡盛を使うつもりだったのを思い出して
あわてて!泡盛もどぼどぼ。

都合 1 時間も煮たところで
大台ヶ原で買ってきた田舎味噌を入れ
日本酒の甘さが出ていたので
おまじない程度に黒砂糖を振って
また!ことこと。

孟宗の筍を加えました。

清貧の庭にも茂る山椒の葉を摘んで。
blog筍豚.jpg

筍のトンコツ風煮。

鹿児島あたりにトンコツという
味噌味の郷土料理がありませんでしたか。

もっとも!私!
九州(本土)に行ったことがありません。
いい加減な命名ですみません。
そのうち!
新婚旅行にでも行ったら確認しておきます。



山椒の葉?!

不許可葷酒入山門
(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)

禅寺の門前にはそんな石碑がよく建っていませんか。

葷酒(くんしゅ)には
山椒の葉や豚肉も入るんでしょうね!やっぱり。

失礼しました。
私もこの料理も
清くも潔くもなかったですね。あは。

もっとも!「精進料理」なんて
「精」が「進む」料理じゃ!
ホルモン焼きや
うなぎ(鰻)かば焼きなんかが精進料理じゃ!と
豪語していた坊主がいたような。
だれでしたか。

「精」の解釈が違うような。

ま!それも正しいかも。
あの漢字には
いろいろな意味が含まれていますかな。

ま!雲水でもない私は
泡盛を片手に
おいしくいただきましょう。



(敬称略)
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