花のじゅうたん 芝桜 桜がさね [解語の枯れ尾花]
「花のじゅうたん!知ってる?!」
恋多き!ま!年中発情状態ともいいますが
アラフォー(around 40)女史が
いつになく妙に猫なで声で問いかけてきます。
?!
妖しい!怪しい!?
“ 兵庫県三田市の!ですか!?”
心の中で身構えながら!おずおず答えます。
「簡単に行けそう?!」
“ 有名なところですからね ”
“ カーナビの指示通り行けばいいのでは!?”
「じゃ!カーナビを見ながら行こ!いっしょに!」
“ いやですよ!”
私はおね~さまと違ってデリケート!
乗りもの酔いがひどいのでくるまには乗りません。
他のだれかと行ってください。
あなたの交際エリア!広いじゃないですか!
特に男のラインナップ!
夜はキラ星のごとく!昼は梅干のごとく!?
親子と見まごう若いのから
棺桶を用意してもいいのまで!
大相撲の新弟子検査に通りそうな体格のから
カマキリの親戚のような針金タイプまで!
豊富な恋人もどきのだれかに同乗してもらいなさい。
JR三田駅から神姫バスに乗ります。
結局!電車で行くことに。
そして!私がついて行くことに!
なんでこうなるの!
最近はウワサほど遊んでいないのかな。
結局!やさしい口調ながら!いつものように
アゴで使われている私。はぁ~。
山の中。
やっと着きました。
入場料 600 円。
「あ!待って」
「JAFの会員証を見せたら 10 %引きだから」
意外にも!しっかりおばちゃんしていますね。
芝桜一色です。
いっちょこのっぺです。
この里のことばで
こんな一面同じ状態の広さのとき
「いっちょこのっぺ」というのだそうな。
「芝桜」の学名は「Phlox subulata」
原産地の北アメリカでの呼び名は「moss phlox」
いずれも「フロックス」なんですね。
フロックス類はほとんどが北アメリカ原産。
フロックスの和名を「花魁(おいらん)」としたい
植物関係者が多かったと聞きましたが。
この花は花街を思い起こさせる花なんでしょうか。
私にはよく理解できませんが。
性格が極端に違う少女・正子と蔦代。
ずるがしこい性格の蔦代が
金魚の死がいの上に
芝桜の苗を植えるところから始まるのが
有吉佐和子著/芝桜/でしたか。
大正 7 年(1918)
ふたりは芸者屋(おきや)の半玉。
半玉は
小説では雛妓(おしゃく)となっているかも。
京阪では舞妓(まいこ)と呼ばれているはず。
そんな!まだ芸妓になるには幼いふたり。
初めは 3 株だった芝桜が
ふたりが「女」の武器で「男」の海を渡るころには
芸者屋の玄関が花むしろのように輝きます。
そしてときが流れて忘れられて!
戦乱もあって粗末に扱われて!
30 年後!太平洋戦争が終わった春に
たった 2 輪だけ咲いていた芝桜を
潔癖な性格の正子が
ひとり見ているところで小説は終わります。
こっそり!胸の中で
目の前のアラフォーに正子
そして蔦代を重ねてみます。
ははは。
ゴールデンウィークに満開です。
白い芝桜が好き!
好きというより
白色ならいいのですが
他の芝桜の色がうまく切り取れません。
いくつか条件を変えてみたのですが
この色!
紙や液晶画面に復元するとどれも微妙に違い
思うようにコピーできませんね。
「色がさね!」
難しいことをいいますね。
芝桜ですから
いえば!桜がさね!ですね。あは。
わが姉(?)なごんちゃん(清少納言)の
枕草子にしばしば「桜がさね」が出てきますが。
桜の直衣(なおし)とか
桜の唐衣(からぎぬ)とか。
石田穣二訳注本を読むと
表は「白」
裏は「紫」や「赤」等を重ねたものを
「桜がさね」というらしい。
橋本治桃尻語訳注本では
もう少し詳しく書いてありました。
1 枚の着物の表地が「白」で
裏地が「赤」か「紫」のものを
「桜の色目」とか「桜」とか
「桜の衣(きぬ)」とか。
さらに「桜がさね(桜重)」ともいうらしい。
しかし!
「桜襲(さくらがさね)」という単語もあるそうな。
「桜襲」は重ね着の上のなん枚かを「白」
その下に「桜の色目」のものを着ることらしいので
ややこしい。
この時代の「桜」は
「透き通るような」「冷たい白」と橋本解釈。
現代でいう「ピンク」は
「樺桜(かばざくら)」といったそうですよ。
この芝桜!白と赤と紫!まさに桜がさねですね。
花に酔ったので
茶店で冷たいもの!おごってくださいな。
「あ!このトカゲちゃん!尻尾がちぎれている!?」
ごまかすんじゃ!ありません。
(敬称略)
恋多き!ま!年中発情状態ともいいますが
アラフォー(around 40)女史が
いつになく妙に猫なで声で問いかけてきます。
?!
妖しい!怪しい!?
“ 兵庫県三田市の!ですか!?”
心の中で身構えながら!おずおず答えます。
「簡単に行けそう?!」
“ 有名なところですからね ”
“ カーナビの指示通り行けばいいのでは!?”
「じゃ!カーナビを見ながら行こ!いっしょに!」
“ いやですよ!”
私はおね~さまと違ってデリケート!
乗りもの酔いがひどいのでくるまには乗りません。
他のだれかと行ってください。
あなたの交際エリア!広いじゃないですか!
特に男のラインナップ!
夜はキラ星のごとく!昼は梅干のごとく!?
親子と見まごう若いのから
棺桶を用意してもいいのまで!
大相撲の新弟子検査に通りそうな体格のから
カマキリの親戚のような針金タイプまで!
豊富な恋人もどきのだれかに同乗してもらいなさい。
JR三田駅から神姫バスに乗ります。
結局!電車で行くことに。
そして!私がついて行くことに!
なんでこうなるの!
最近はウワサほど遊んでいないのかな。
結局!やさしい口調ながら!いつものように
アゴで使われている私。はぁ~。
山の中。
やっと着きました。
入場料 600 円。
「あ!待って」
「JAFの会員証を見せたら 10 %引きだから」
意外にも!しっかりおばちゃんしていますね。
芝桜一色です。
いっちょこのっぺです。
この里のことばで
こんな一面同じ状態の広さのとき
「いっちょこのっぺ」というのだそうな。
「芝桜」の学名は「Phlox subulata」
原産地の北アメリカでの呼び名は「moss phlox」
いずれも「フロックス」なんですね。
フロックス類はほとんどが北アメリカ原産。
フロックスの和名を「花魁(おいらん)」としたい
植物関係者が多かったと聞きましたが。
この花は花街を思い起こさせる花なんでしょうか。
私にはよく理解できませんが。
性格が極端に違う少女・正子と蔦代。
ずるがしこい性格の蔦代が
金魚の死がいの上に
芝桜の苗を植えるところから始まるのが
有吉佐和子著/芝桜/でしたか。
大正 7 年(1918)
ふたりは芸者屋(おきや)の半玉。
半玉は
小説では雛妓(おしゃく)となっているかも。
京阪では舞妓(まいこ)と呼ばれているはず。
そんな!まだ芸妓になるには幼いふたり。
初めは 3 株だった芝桜が
ふたりが「女」の武器で「男」の海を渡るころには
芸者屋の玄関が花むしろのように輝きます。
そしてときが流れて忘れられて!
戦乱もあって粗末に扱われて!
30 年後!太平洋戦争が終わった春に
たった 2 輪だけ咲いていた芝桜を
潔癖な性格の正子が
ひとり見ているところで小説は終わります。
こっそり!胸の中で
目の前のアラフォーに正子
そして蔦代を重ねてみます。
ははは。
ゴールデンウィークに満開です。
白い芝桜が好き!
好きというより
白色ならいいのですが
他の芝桜の色がうまく切り取れません。
いくつか条件を変えてみたのですが
この色!
紙や液晶画面に復元するとどれも微妙に違い
思うようにコピーできませんね。
「色がさね!」
難しいことをいいますね。
芝桜ですから
いえば!桜がさね!ですね。あは。
わが姉(?)なごんちゃん(清少納言)の
枕草子にしばしば「桜がさね」が出てきますが。
桜の直衣(なおし)とか
桜の唐衣(からぎぬ)とか。
石田穣二訳注本を読むと
表は「白」
裏は「紫」や「赤」等を重ねたものを
「桜がさね」というらしい。
橋本治桃尻語訳注本では
もう少し詳しく書いてありました。
1 枚の着物の表地が「白」で
裏地が「赤」か「紫」のものを
「桜の色目」とか「桜」とか
「桜の衣(きぬ)」とか。
さらに「桜がさね(桜重)」ともいうらしい。
しかし!
「桜襲(さくらがさね)」という単語もあるそうな。
「桜襲」は重ね着の上のなん枚かを「白」
その下に「桜の色目」のものを着ることらしいので
ややこしい。
この時代の「桜」は
「透き通るような」「冷たい白」と橋本解釈。
現代でいう「ピンク」は
「樺桜(かばざくら)」といったそうですよ。
この芝桜!白と赤と紫!まさに桜がさねですね。
花に酔ったので
茶店で冷たいもの!おごってくださいな。
「あ!このトカゲちゃん!尻尾がちぎれている!?」
ごまかすんじゃ!ありません。
(敬称略)
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