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レンゲは女衒に連れられて [解語の枯れ尾花]

100 歳を越えた
物集高量(もずめたかかず 1879 ~ 1985)が
怒っていましたね。

可憐な花を栽培して
稲の肥料にするとは!
こういう人は
女衒(ぜげん)の心と
一脈相通ずるところがあるような気がして
私には鬼としか映りません。
(物集高量著/百三歳。本日も晴天なり)

レンゲソウを
緑肥としているのが気に入らないらしい。

たしかに水田の緑肥には
レンゲソウを用いるケースが多いような。

他のマメ科の植物でも
置換できるような気もしますが
成長周期が
稲の裏作にはもってこいの越年草なんでしょうね。

鉢に植えてみると分かるのですが
水を欲しがるというのか
乾燥より湿りがちにすれば生育がいいような。
やっぱり!水田向きですね。

でも!「女衒(ぜげん)」ですかぁ!
インパクトのあることばですね。



先日!レンゲソウの先を摘んで食べました
物集が生きていたら大ブーイングですかね。

そのレンゲソウはいつの間にか草勢を回復させて
花をたくさんつけていました。
blogれんげ.jpg

花を摘んで
熱湯に水を注して
湯温を 80 度以下に下げてから
さっと湯通しして冷水に取りました。

色はとびますね。

二杯酢で。
blogれんげ酢.jpg

おいしいというより
春を感じるということかな。
「風流」とでも思いましょうか。



レンゲソウを
日本語では「紫雲英」と書いているようですが
原産地の中国ではどう表現するのでしょう。
広い!かの地では相当たくさんの漢字や
漢字の組み合わせがあると
牧野富太郎(記憶違いなら!ごめんなさい)が
なにかに書いていたような気がしますが。
もしかして「紫雲英」もそのひとつかも。

そもそも!この草は
なんの目的を持って渡来したのでしょうか。

私は「緑肥」しか思い浮かばないのですが。

水田の緑肥として入ってきたのなら
米のきた道と同じルート?



「蜜源」?!

レンゲソウの花の蜂蜜は
私の好きな蜂蜜のひとつですが。
しかし!
私がなめた蜂蜜は西洋種の蜜蜂が作ったもの?!
それは明治になってから輸入された蜂!?

東洋種!それもニホンミツバチも
レンゲソウの花が好きなのでしょうか。
でも!
ニホンミツバチだって初めから棲んでいたものやら。
渤海(ぼっかい)国あたりからやってきた種かも。



あ!飼料かな。
全草が柔らかく!クセが少ないもの。
それに栄養価が高いそうな。
ふすま(麦のヌカ)と同等というデータもあるらしい。
そうすると
家畜のどれかといっしょにきたのかな。

新動植物歳時記/旺文社/によると
鎌倉時代以降の記録しかない出てこないので
比較的新しく入ってきた帰化植物かも知れないとか。



まぁ!下手な考え休みに似たり。
湯通しした花を
塩吹き昆布と合わせてみましょうか。
blogれんげ塩昆布.jpg



(敬称略)
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