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緑色の人参です [草のゆかり]

昭和 5 年(1930)発行の
林春隆著/野菜百珍/に
「胡蘿蔔の話」があります。

読めません。
「胡蘿蔔」なんて?

「にんじん」でした。

なるほど!
広辞苑にも「胡蘿蔔」とありますね。

「胡」の「蘿蔔」ですか。

ちなみに広辞苑で「すずしろ」と引くと
「蘿蔔」の漢字が出てきます。
「すずしろ」は大根のことですね。

「胡」すなわち
西アジアの方から
中国に入ってきた大根(!)ですか。



さらに「黄蘿蔔」や
「紅蘿蔔」という単語もあるとか。

日本では黄色のものと
赤色のそれがすみわけていますね。

黄色の人参(にんじん)は関東に多くて
味が劣るそうな。(前述・野菜百珍)
あ!昭和 5 年のころのはなしですよ。

関西人は濃紅色を好むのでしょうか。
金時人参(京人参)はたしかに赤いですね。



朝鮮人参に似ていたから
「人参」なんですね!日本語では。

江戸時代の初めに日本に渡来というのが
定説らしい。

そのころには
「黄」「赤」「白」「紫」と
4 種の色の人参があったとか。



飛鳥の里を歩いていたら無人販売所に
「生食にどうぞ」と書かれた
「人参」がありました。

こんな色!見た記憶がありません。
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「黄」「赤」「白」「紫」色の人参があれば
「緑」色の人参も可能でしょうね。



緑人参をスライスして「生食」してみます。
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木綿豆腐を崩して
梅肉(梅干をたたいたもの)で味をつけて
のせています。

人参ですね。あは。
食べれば人参そのものですが。



人参は油と相性がいいはず。

オリーブ油で炒めて
干しアミエビを加えて田舎風味噌で調味。
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甘味は入れていないけど!おいしい。



おろしてみますか。
納豆と混ぜます。
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彩(いろどり)がおいしそうでしょ。



緑色の人参ごはん。
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切って洗い米に入れて
糸切り昆布と塩だけで炊きました。



(敬称略)
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