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太秦ライムライト [活動写真]

映画「太秦(うずまさ)ライムライト」が
上映されています。
関西が先行公開とは!?
時代劇制作のメッカ・東映京都撮影所が
京都の太秦にあるからかも。

余談ですが私は
映画では「制作」と書くのが
いいような気がするのですが
どこの映画会社も
「製作」という漢字を使っていませんか。
私が間違って覚えているのかも。
日本語に自信がないこのごろ。ああ。



映画は「斬られ役」の物語です。

福本清三(1943 ~ 71 歳)が主演です。

福本清三は斬られ役の第一人者で
かれの来し方と
オーバーラップするところが多々あり
福本清三物語と思っている人も多いのですが
違います。
フィクションでしょう。

「 5 万回斬られた男」が
「初主演」ということで話題になっているのですね。

いつも主役のそばにいるのに
せりふもない
名前も出ない俳優が初主演の映画なんです。



そんな影の存在のようにいいながら
福本清三本人は結構マスコミでの露出は多く
知っている人は知っていますけどね。
知らん人は知らんけど。

TVにも新聞にもあまり接しない
世間から拗(す)ねて生きている私も知っていました。

私の手元の本に限っていえば
昭和 56 年(1981)発行の
読売新聞日曜版編集部編/日本一物語/に
「殺(や)られ役 斬られ撃たれて十八年」
と題をつけて
36 歳の福本清三を紹介しています。

「3 万 6 千 6 百回も死にました」と。

30 年以上前のこと。



もう 1 冊ありますが。

福本清三・小田豊二著/
どこかで誰かが見ていてくれる
日本一の斬られ役 福本清三/という
大変長いタイトルの本。

この本は平成 15 年(2003)発行。
「斬られ斬られて 2 万回」とありますが。

1981 年に 36,600 回が
2003 年に 20,000 回!?

減ってまんがな!

そして今年(2014)
映画の宣伝では
「5 万回斬られた男・福本清三初主演作」
となっています。

算数が苦手なものが
細かい計算をするのはやめましょう。



顔が写らないから
1 本の本編(ほんぺん)で
なん度も殺されるのですね。

ちなみにかれら映画人は
映画を本編
TV劇は「テレビ」と区別して呼んでいます。

福本得意の
斬られてエビぞりになって倒れて死ねば
顔がキャメラに捕捉されるので
その映画やテレビドラマでの斬られ役はおしまい。
もう死にに行けません。

少しは顔を写されたい気持ちで
エビぞりになっていたらしいのですが。

斬り方!撃ち方を教える人はいても
斬られ方!撃たれ方を
教えてくれる人はいないそうな。

そこで研究していたら
チャップリンが撃たれて
背中からズド~ンと倒れたのに驚いたそうな。

ちなみに
この映画のタイトル「太秦ライムライト」は
チャップリンの
「ライムライト」からとったのでしょうか。

ライムライトは切ったはったの映画でしたか。
よく分かりませんが。



いつもは主役の
小林稔侍や松方弘樹が脇を固めていますね。

はは!中島貞夫監督はご健在。
映画監督役として出演ですね。



アラフォー(around 40)のおね~さん方が
「いっしょに観に行こう」なんていっていたのを
ころっと忘れていて!抜け駆けでした。

でも!あんまりストーリィに印象がないのですが。

バストの大きな可愛い中学生だった
blog静香.jpg
し~ちゃん(中村静香)がすっかりおとなになって
女優していました。

「どこを見ていたの?!」

どこを見ていたのかな。

「しっかり “映画” を見なさい!」



(敬称略)
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